「そろそろ寝る準備すっか」
ソファから一緒に立ち上がると
彼女は俺にタオルを渡してくれた。
「先シャワー使って。
何か必要なものとかある?」
「あ~………シャンプーとか借りていい?」
「置いてあるものは好きに使って」
「サンキュー」
彼女は本当に気遣いが出来過ぎてて
疲れないのかと心配になる程だ。
それに対して俺は
何もしてやれてない……
一体彼女の為に
俺は何が出来るんだろう…
俺はバスルームでシャワーを浴びながら
そんなことを考えていた。
美人で
物静かで
気が利いて
明らかにモテる要素だらけの彼女に
何も出来ない俺が
フラれないようにするには……
バスルームから出ると
「私も入ってくる」
彼女もバスルームへ向かった。