「最近仕事とか生活とかどう?」




「ん~~と……
特に変化はないですね…。
オッパと違って私は平凡な毎日ですよ」





彼女は少し自虐的にそう話した。










「平凡は一番幸せだよ?
ま、俺はこうやってモヨナと
のほほんと話してるのが
良い意味で平凡っぽくて、幸せに思う」







平凡って言ったら
失礼なのかもしれないけど




僕としては
穏やかという意味に近いと思っている。









彼女はそれを分かってくれたのか






「ありがとうございます」



そう微笑んでくれた。

















「モヨナは最近
俺のヌナと会ったりしてるの?」




「最近っていう最近は会ってないですけど
たまにご飯とかお買い物とかに
連れてってくださいます。
服とか化粧品を譲ってくださったり
もう沢山良くしてくださって…」





彼女は照れたように
微笑みながら話していて




本当に嬉しいんだなと伝わってきた。










同性同士だから
分かり合えることも多いんだろうけど







僕はたまに




少しだけだけど





姉とモヨナの仲の良さに嫉妬していた。











「俺のヌナと仲良くしてれんのは
ありがたいんだけど
…俺そっちのけにしないでよ?」






ちょっと拗ねてそう言ってみたら
彼女は驚いた顔をした。