程なくして打ち合わせが再開され
メンバーで意見を交わしたりして
MVのだいたいの構想を練った。
15時頃には
MVの打ち合わせは終了したので
練習生とモヨナは解放された。
1時間後にはダンスレッスンが始まるので
僕らメンバーは残らなければならない。
でもまだ時間があったから
僕は帰ろうとしているモヨナを呼び止めた。
特に大事な用があるわけじゃないけど
会える機会が少ないので
少しでも2人きりでいる時間が欲しかった。
「時間大丈夫?」
「え?あ、はい」
「ちょっとさ、売店付き合って」
「はい」
彼女は僕に言われるままついて来てくれた。
売店までの道中
僕は彼女と他愛もない会話をした。
「なんかさ
モヨナと普通の会話したくてさ」
「……え?そうなんですか…?」