でも朝食が出来上がる頃には
いつもの感じになっていて
彼はパソコンで仕事をしていた。
「ユンギ。
ごはん出来たけど」
「おぅ。
ありがと…」
彼はパソコンを端に片付けると
ソファに座り直した。
2人でのんびり朝ごはんを食べ
私はいつも通りに家事をして
彼は仕事をする。
会話はあまりないけど
同じ空間に一緒に居ることが幸せで
初めて泊まったはずなのに
彼がここに居るのも自然だった。
特に時間も決めずに居たけど
まぁ11時くらいに出ればいっかと思って
準備をしておくと
彼も11時くらいと思っていたみたいで
「そろそろ出るか?」
と準備が出来た頃に声を掛けられた。
「そだね」
靴を履いている彼の後ろで
バッグの中身を確認していると
「どっか行きてぇ所ない?」
と聞かれる。
私はちょっと気になっている
最近出来たばかりの
ハンバーガー屋さんを挙げた。
「じゃ、そこ行こ」
無表情でそう言うから
もしかして気分的に違ったのかなって
気にはなったけど
場所が駅に近くて
どうやら分かってたみたいで
ズンズンと歩いて行ったから
私はひたすら彼について行った。