「そろそろ寝る準備すっか」
彼はそう言って私を離すと
私はハッとしてソファから立ち上がった。
用意してたタオルを取りに行って
彼に渡す。
「先シャワー使って。
何か必要なものとかある?」
「あ~………シャンプーとか借りていい?」
「置いてあるものは好きに使って」
「サンキュー」
彼がシャワーに行ったのを確認すると
私はソファ周りを少し片付けた。
ソファに自分の寝床を作り
彼はベッドでゆっくり休んで欲しくて
クッションを並べたりして整えた。
彼がシャワーから上がってくると
私もバトンタッチで浴室に向かった。
今日……
彼とすることになるのかな………
私は一抹の不安を抱きながら
体を丁寧に洗っていた。
自分の体を見てため息をつく。
もっとスタイルが良かったら
とか
好きな人になら
すぐに捧げられる人ならいいのに
とか
色々考えて
シャワーの間
ずっとため息をついていた。