それからは周りが
私とソクジンくんが2人で話していることを
囃してきたりしたので
私はトイレに行ったりして
さりげなくフェイドアウトした。
なにか変な誤解されるのは嫌だし
ソクジンくんに迷惑をかけたくない。
会が終わる時には
隅っこでみんなが個室を出るのを待って
最後に一人で外に出た。
外では酔いが回ったみんなが
「また集まろうよ!」
と盛り上がっているのを
離れた所から見る。
ソクジンくんは
マネージャーらしき人が
迎えに来ていて
みんなに見送られて早々と帰って行った。
彼が去ると
みんなもバイバイと
散り散りになっていくのを
ぼーっと見送っていた。
ソクジンくん……
連絡先を交換したものの
用事もないから
私からはたぶん連絡しないし
もう2度と会わないんだろうな……
私はなんとなくそう思いながら
連絡先を交換した後
そのまま放置していた登録画面を見ていた。
さようなら………。
一人暮らしをしているアパートに帰り
時計を見ると23時を過ぎていた。
明日も仕事だからもう寝なきゃ………
お風呂に入って布団に入ると
「ん…?」
珍しくLINEの通知が来ていて
眠い目でそれをチェックする。
『ソクジン』
「……えっ」
彼から早速メッセージが来ていた。