高校に入れば
成長が遅れていた私も
やっと周りに追い付いて行き
背も少し低めではあるけど
バカにされる程ではなくなった。
学力は結構伸びたから
そこそこの大学に進学することもできた。
でも過去のことが消えるわけではない。
私は中学時代のいじめのせいで
人は大抵見た目で判断するんだと
あまり信用出来なくなって
沢山友達を作らなかったし
性格は歪んでいった。
だから今回のソクジンくんのお誘いも
すごく不審にも思うし
歪んだ性格と
人付き合いの不器用さのせいで
感じ悪い断り方になったと思う。
でも彼は
「別に盛り上がろうとしてる訳じゃないよ?
気楽に来て欲しいなぁ……
ただコリちゃんと穏やかに
お話したいんだよね、僕的には」
そう言って引き下がらなかった。
女の子に騒がれても笑顔だったし
きっと私と違って良い人なんだろうな
そう思ったけど
そう思えば思う程
歪んで汚れてしまった私とは違う……
私は彼と生きる世界を線引きしていた。
「一応来週末は
僕も都合つくからっていうことで
話進んでるんだけど
来てくれない…かな…?
10人くらいだけの集まりなんだ。
途中からでも途中で帰っても
全然大丈夫だし。
少しだけでも………ね?」
気乗りしないけど
そんなに人数はいないようだし
疲れたら帰れそうだし
せっかく私なんかを誘ってくれたのに
無下にするのは悪い気もして
とりあえず、良いよと回答した。