「コリさん
すごく綺麗になったね」
そう言われても嬉しく思わないのは
彼に抵抗があるからなのだろう。
「ありがとうございます……。
あの私ちょっとお手洗いに……」
そう言って
その場を離れようとすると
彼は私の腕を掴んできた。
「俺の事………怖い…?」
彼の目は笑ってなかった。
私は無言のまま掴まれた腕を見た。
私は…………
もう
あの時の弱い私じゃない………
「やめて…」
私は彼の手を振り払った。
でも
私が行こうとしても
彼は話を辞めなかった。
「君はソクジン君の所に行かないの?」
「私の勝手でしょ」
私は冷たい目で彼にそう言い放った。
なんだかスッキリしたような
スッとした気分だった。