「ねぇ、今さ、初恋って言った?」










「はい」












彼女には付き合った人がいたはず………




彼のせいで
彼女は辛い思いをする結果にはなったけど…。













「モヨナは付き合った人がいたよね?
思い出したくはないだろうけどさ……」






「付き合った人………はい…いますよ……。
でも、私の初恋はオッパです。」














僕はこの時



彼女は付き合ったその人のことを
好きじゃなくなったから


憎んでるからそう言ったんだと



単純にそう思っていた。















だけど


実はそうじゃなかった。













「その人のこと…
最初から好きじゃなかった
って訳じゃないよね?」



「好きでしたよ。
好きじゃなきゃ付き合いません」



「そうだよね…
でも……え………」

「私……実は………オッパのこと……
中学の時、好きだったんです……。
好きだなんて人に言えないくらい
遠い存在でしたけどね……」












彼女が僕の存在を
その時代には既に知っていたことは
出会った時に聞いていた。










でも


僕を好きだったなんて……













「オッパのことを知ったのは
私が中1の時です。
友達がオッパをカッコいいって言ってて
ダンスがすごい上手いんだって…。


私は少し興味があったので
その子に誘われて
地元のダンスコンテストを
見に行ったんです。

私はオッパのダンスをその時
初めて見ました。


本当に引き込まれて……
見とれていました。
素敵な方だなぁって……。

もうその時に私は
一方的にオッパに憧れを抱いていました。
今では夢を叶えられて……。

だからBTSを好きになったきっかけも
ホソクオッパなんです…」











彼女が前に話してたことの裏には


彼女のそんな想いがあったのかと


僕はかなり驚いたけど








すごく嬉しかった。