それから私は気まずくて



謝る為に
また食事を……と彼に連絡出来ずにいた。









こんな失態は人生で初めてで



私はすっかり落ち込んで
友達にも心配されたけど
 


恥ずかしくて相談も出来なかった。







 











ユンギさんはそれからしばらく
マッサージ屋にも来なかったし


連絡もなかったから



もう怒って
関わるのをやめたんだと思っていたのだけど













彼は突然またマッサージ屋に来て







しかも担当が私になってしまって


気まずい中
顔を合わせることになった。













彼は私が担当で嫌だろうなと思って


緊張して部屋に入ったのだけれど








彼は至って普通な感じで


 
「よっ」



と声を掛けてきた。















「この前はみっともない所を………
ごめんなさい……」





私は彼に頭を下げて謝る。








あぁ………何て言われるんだろう………




ドキドキしていると








「もういいって……」




彼は笑ってそう言った。








この時


優しい彼を本当にありがたく思った。










「今度はちゃんと奢るから!」






彼はフッと笑うと

椅子に深く座り直した。

















やっと落ち着いて
私がマッサージを始めると 





「そういえば店長に言ったか?
あの変態野郎のこと」





そう話掛けられてビクッとした。










そうだ





あの時

彼が助けてくれたから
急遽ごはんに行くことになったんだっけ……








でもあれからも


あのナンパのお客さんは
しつこく付きまとってきていて


未だに頭を悩ませていたところだった。