私は彼が帰ってしまわないように
急いで着替えて
髪を手櫛で直しながら外に出た。
外に出ると
彼が裏口近くに立っていて
良かった………とホッとした。
「お待たせしました……
何食べたいですか?」
「別に………何でも……」
「じゃあ……その辺で……」
なんとなく並んで歩く。
なんか見られてるような気がして
横をを見ると
彼と目が合った。
ドクンドクン………
緊張感が漂う。
私はこの空気を壊したくて
「そこのイタリアンとか……どうですか?」
彼にお店を提案した。
「あぁ……」
彼はいつになく冷めた感じで返事をする。
レストランに入るとすぐに
適当に注文をした。
私はそのままの状態で
彼と会話出来るのか不安になってきて
「お酒飲んでもいいですか?」
お酒を飲みたいと思い
彼に許可を求めた。
彼は少し驚いていたけど
「どうぞ」
と言ってくれた。
「ユンギさんは?」
「俺はいいや」
すぐにサラダと飲み物が来て
食べ始める。
私はちょっと緊張しつつも
このまま触れないで
普通に関係ない話を
出来る自信がなかったから
敢えて自分から話を振った。
「この間……
私に言ったことはホントですか?」