「友達とごはんとかか?」


「………えっと…なんか合コンだそうです。
人数合わせに協力してって……」
















「合コンとか行くんだ……」











そう

丁度数日前。




私の数少ない友達の1人に頼まれて
渋々合コンに参加することにしていた。










もちろん乗り気じゃない。






別に出逢いを求めてる訳でもなかったけど



その友達は性格の良い子で
結婚願望があって


その子の為になるなら
少しだけ協力してあげてもいいかなと
思ってのことだった。


 





でも
彼の声音は
やっぱり若干引いているような感じがした。


なんか誤解されてるなと思って
私は少しだけ弁解した。









「普通は行きません。
面倒だし……」


「じゃあなんで行く?」


「唯一の友達がどうしてもって言うから……」


「へ~。
じゃあまた今度。じゃな」









彼は冷めた感じの言い方で
あっさりと電話を切ったので
 

完全に誤解されたなと思った。










でも
彼とはただの顔見知り程度だし

別に気に入られようとしてる訳でもない。





勘違いされてもまぁいっかと開き直って
私はその後も平然と
忙しいスケジュールをこなしていた。






















そして彼のデビュー日

6月13日






 
 


朝は


彼のデビュー日だなぁと
認識はしていたけど



だからって私は
特にいつもと変わらない。





大学で講義を受けて
バイトへ行った。









その日は15時くらいから
17時くらいまで働いて





合コンの会場が少し遠かったから



ちょっと急ぎめで着替えて
バイト先を出た。














すると







「………おい」






LINEで友達と連絡をとっていたら



誰かに声を掛けられてハッ とする。












声のする方を見ると








なぜか 





ユンギさんがいた。