「ホソクさんは私を変えてくださいました。
過去から出られなかった私を……
自然と出してくださったんです。
ずっと………ありがとうって伝えたかったけど
奥手だから伝えられなくて……。
本当に感謝しています。
ありがとうございます」
彼女は目が潤んでいた。
「ありがとうはこっちの台詞だよ。
俺たちすごい出逢い方だけどさ……笑」
「モヨンちゃんの言葉には
なんか力があって……
俺の背中をいつも押してくれる。
俺は明るいキャラで通してるけど……
辛い時だってあるし
笑えない時だってある。
そんな弱くてダメな俺も見せられるのって
モヨンちゃんしかいないんだ。
沢山傷ついてきた分
俺を理解してくれそうって
安心してるのかも……。
だからさ……
俺はずっと傍に居て欲しいなと思ってた。
別に彼女だからって
気負わなくて良いから……
ただ君という存在が
俺の近くにあって欲しいだけだから。
これが俺の今の気持ち……。
傍に居てくれる………かな…?」
僕は2回目の告白をした。
すると
彼女は号泣してしまった。
「えぇぇ~~
俺泣かせるようなこと言っちゃった?
ごめんごめん」
僕はビックリして
椅子から立ち上がると
彼女の元へ行って
背中をポンポンと優しく叩いた。
「ち………違うんです………
嬉しくて………
必要とされたことが………」
彼女はボロボロと大粒の涙を流して
手で拭っていた。
「あ~~ほらほら泣かないで~~
せっかく可愛くメイクしてきてくれたのに~」
僕が笑って彼女の涙を拭うと
段々と落ち着いてきてくれたので
ホッとした。
「私なんかが……
傍にいて……いいんですか…?」
彼女はかすれた声で僕にそう問いかける。
「モヨンちゃんだからだよ。
俺の傍にいて?」
僕がハッキリとそう返すと
彼女は頷いてくれた。
僕は彼女の手をとって握手をする。
「よろしくね、俺のモヨンちゃん」
笑顔を向けると
彼女は赤面しながら小さく頷いた。