でも




また拒否された………






そう思ったら












「俺は無理!!」


僕は怒鳴ってしまっていた。












「俺はこれから先も
ヌナ以外絶対付き合わない。
ヌナ以外無理だし、信じない」


「……」


「ヌナ……お願い……
俺だけのヌナで……
俺だけの○○で居てよ……
もう不安にさせないから……

ヌナが他の男のものになるなんて
俺耐えらんない……」









だだっ子になってしまった僕は

大好きな彼女が僕を捨てて
他の男のものになることを

どうしても許せなかった。














「何でもするから………」










プライドなんてとっくに捨てた。



 



もうこんなに人を
好きになれる気がしなかったから


僕は彼女にすがりついた。











有名になっても心が孤独な僕を
捨てないでと願って………


 



 









  




「テヒョンくん………」








彼女は優しく僕を呼ぶと



華奢だけど
暖かい体で僕を抱き締めてくれた。












「こんなこと言わせたみたいで
ごめんね………」


「……」


「分かったから……
私にそんなこと言わないで………」









優しい
安心する彼女の声が

僕の耳にすーっと入ってくる。









僕は彼女の背中にそっと手を添えて


彼女を抱き締め返した。