「ヌナは俺の中身を見てくれないの?
俺の外見のせいで
ヌナが俺の事嫌いだって言うんだったら
俺こんな顔に産まれてこなきゃ良かった」
彼にこんなことを
言わせたかったんじゃない。
言わせてしまったことを酷く後悔した。
「ごめん……そんなつもりじゃ………」
「俺ホントずっとヌナのこと大好きで……
愛してるのに……。
俺の元から居なくなった1年ちょっとの間…
1度もヌナの事忘れたことはなかったし
ヌナ以外の女に
感情を持ったこともなかった……」
彼は涙を流していて
私は酷い事をしてるような気がして
いたたまれなくなってくる。
「これまでも…これからも…
ヌナ以外無理だよ俺……。
俺を見捨てないで………」
前に付き合ってた頃と変わらない
彼の真っ直ぐな気持ち。
ホントだと信じてるけれど
またおんなじことになる気がして
怖かった。
「テヒョンくん……
テヒョンくんのことを愛してくれる人は
沢山いるよ。
中身も愛してくれる人も沢山いる。
私とはもう終わったの……。
だから………次に気持ちを………」
そこまで言うと
テヒョンくんに頭を引き寄せられて
キスをされた。
私はビックリして目を見開いた。
視界は辛そうな顔をして
目をぎゅっとつぶった
テヒョンくんでいっぱいだった。
彼は今までにないくらい
激しくキスをしてきて
私は息が苦しくなった。
思わず彼の胸に手をついて押す。
「俺は無理!!」
テヒョンくんは怒鳴るような声で言った。
「俺はこれから先も
ヌナ以外絶対付き合わない。
ヌナ以外無理だし、信じない」
「……」
「ヌナ……お願い……
俺だけのヌナで……
俺だけの○○で居てよ……
もう不安にさせないから……
ヌナが他の男のものになるなんて
俺耐えらんない……」
テヒョンくんに初めて名前呼びされた。
テヒョンくんの言葉に私は揺らいだ。