-○○目線-
私は招待された公演日の前日
沢山悩んだ挙げ句
行くことを心に決めた。
当日は偶然にも仕事が休みだったので
日中は家で過ごしていた。
すると
スンギさんからLINEが来た。
私は一呼吸して
とだけ返した。
テヒョンくんは
きっと私がスタッフの頃と
全然違うようになっているのは
何となく想像はつく。
だから見たいけど……
会場に入るまでは
気が変わるかもしれないと思ったから………。
夕方
開演の1時間前
私は会場に来ていた。
もうここまで来たら……と
私は中に入り
真っ直ぐに自分の席についた。
席は機材の真横で
少し見ずらさもあるけれど
ほぼ真ん中だったし
これまでスタッフとして
舞台袖から見たことしかなかったから
十分過ぎる席だと思った。
薄暗い会場で
緊張感が高まる。
観客として
初めて見る彼らの公演に
私はドキドキしながら開演を待った。

