-テヒョン目線-
作戦会議をしてから1週間が経ち
彼から電話が掛かって来た。
「彼女に会って来ました。
ひとまずチケットを
受け取ってはくれましたが……
あとは本人次第ですね……。
僕もまたフォロー入れておくので……
あとはテヒョンさんはリハとか
チェックを念入りに……
公演に備えてくださいね。
きっと来てくれますよ…」
「ありがとうございます!
公演まで日数も少ないので
頑張ります!」
スンギさんの話から何となく
彼女は乗り気で
受け取った訳ではないのだろうと
予測はつく。
まぁ当然と言ったら当然かもしれない。
僕があと出来ることは
最高のパフォーマンスを
見せることだけだろう。
彼の言う通り
彼女が来てくれることを切に願って
頑張ろうと自分を奮い立たせた。
それから公演日まで
多忙なスケジュールで
体力的にもキツかったけれど
彼女に再会出来るかもしれないという
希望を胸に
僕は何とかやり通した。
そして2日間のソウル公演の2日目。
彼女を招待した日。
メンバーにはそのことを伝えていて
「張り切り過ぎんなよ」
と軽く注意をされながら
念入りに本番前の準備を進めた。
果たして彼女は来てくれるのか………。