その後社長はアポがあって
社外に出るということで


お昼までは
ここでゆっくりしててと言われた。













社長が留守の間


私は今後の事を考える時間に充てた。












ここまで予想外の展開が重なってしまうと


ニューヨーク行きはもはや
当たって砕けろ精神で
行ってしまった方が良い


そんな気がした。










もう全てを失って


こだわるものも何もなかった。












あとはニューヨークから帰ってから
どうして行くかだけ。










1週間経てば
状況は落ち着くのだろうか………








それは考えたって分からないことだけど  



テヒョンくんとのことは
どうすべきか考えとかないといけない。











親切な社長に助けられて
身を守ることは出来ても



彼とのことは
自分でケリをつけなければならない。










私は未読のままの
彼とのLINEのトーク画面を見つめた。









真実は本人しか分からない。





今どう思っているのかも分からない。










でも……







テヒョンくんと付き合ってた短い期間



すごく幸せだったのは確かだった。









好きって沢山言ってくれた。







私も大好きだった。











そんな彼に私がすべきこと






彼の為になることとは…………?












私は社長が帰ってくるまでの間



静かなオフィスでひたすらそれについて
答えを探していた。