忙しい時間帯を終え
13時半くらいにお昼休憩になった。
おばさんに外出すると断りを入れて
外に出ると
おじさんが待っていた。
「すみません!遅くなって……」
声を掛けると
おじさんは優しい微笑みを向けてくれた。
「僕も今来た所だよ~。
あそこの公園で
お弁当開きなんてどうかな?」
「素敵ですね~」
おじさんと2人
公園にゆったりと歩いて行き
ベンチに腰を下ろした。
「はぁ~~気持ちいいねぇ~~」
「そうですね~」
弁当を1つ貰って蓋を開ける。
「おじさん、ご馳走になります!」
「なんのこれしき」
2人同時に一口食べる。
「うまっ!」
「あ~これは……」
一番人気であることに納得する味だった。
「ここのお弁当ね
僕が韓国で食べた中で一番だよ」
「そうなんですか!?」
「うん。
この辺のオフィス街に
いくつか弁当屋さんあるでしょ?
僕全部行ってみたの。
そしたら最後に来たここが
一番美味しかった」
「へ~
おじさんって弁当通ですか?」
「そうかもね~」
改めて
好奇心旺盛で
面白いおじさんだなと思った。
「おじさんってどこの国出身なんですか?」
「アメリカだよ」
「随分遠くから……
何の会社に勤めてらっしゃるんですか?」
私は日頃から気になってた事を聞く
良い機会を得て
口からは質問がどんどん溢れ出た。