「俺は…
正直あんまりあぁいうのは好きじゃない。
仕事だからやるけど」




ユンギの目線は下に下がる。




でも
彼が嘘をついてないのはよく分かった。






「…相手の女の人
ユンギのファンだったんでしょ?」


「あ~
なんかそんなのこと言ってたなぁ。
興味なかったけど…。

仕方ねぇんだけど

知らないヤツに
ベタベタ触られんのも嫌だしな…」





そんなに触られるやつだったんだ…


私は少しショックを受けた。


 


その時
メンバーとの会話が
フラッシュバックしてきて

1つの疑問が浮かぶ。






「ユンギってさ…
女の人
そんなに好きじゃない…?」




恐る恐る問いかけると

彼はさらっと


「かもな…」


そう答えた。








やっぱりそうなんだ…





てことは私もだよね…

 


私はまたしてもショックを受けた。







それが顔に出ていたのか

ユンギは突然 フッ と笑った。



 


私は思わず顔を上げると



彼は私の目を見て
こう言った。

 





「お前は別だけどな」