これは実話です。



私はほごく普通に暮らしそこそこの幸せを得ていた。小・中学校までは。


私は三神姫瑠(みかみめる)(仮)

高校2年生。
部活は帰宅部。
バイトもしてなくて毎日をだらだら過ごしている。

ー2年前の3学期

中3だった私はやりたいこともなく行きたい高校もなかったため最終的には制服のかわいい私立の高校に決めた。

そして試験は無事合格。

仲の良い友達もいたし結構楽しみにしてた。

ーそして高校の入学式

友達とはクラスが離れてしまったものの私は期待と希望で心は溢れていた。

私のクラスは全40名ほど。

知り合いが1人もいなくてとても緊張していた。

とにかく友達を作らなくてはと思いながらも「三神」と書いてある1番後ろの席に着く。

隣の席は女の子だった。

人見知りな私は話しかけることもできず入学式のこの日は友達もできず終わってしまうような気がしていた。

そんなとき担任が
「1人1個この校章を配るのでブレザーに付けてください」

そう言って校章を貰った。

貰ったもののどこら辺につければ良いか分からなかった私は周りをきょろきょろしていた。

すると…

隣の席の女の子が 
「これどこに付けるんだろう?」

私に話しかけてきた。

私はチャンスだと思い
「どこだろう?分からないね」
っと私なりに返事を返した。

すると、「ねぇ、学校に友達いる?」っと聞いてきた。

「違うクラスにいるよ」
「あっ私も」
「でもこのクラスにはいないんだよね」

私には隣の女の子のことを知らないながらも不安が伝わってきた。

そのとき緊張と不安から解き放たれたかったのか私はこんなことを言った。



「じゃあ一緒にいようよ」

「いいよ!」


この言葉が後から自分を締めつけることになるなんて思いもしなかった。



②へ続く