リビングのソファで眠るテヒョンの元へと歩み寄り傍へと腰かけた。
眠るテヒョンの顔には涙の後…。
バカ、テヒョン…。
俺はそのままソファで眠るテヒョンの上へと重なった。
優しくて、あったかい。
俺が愛したのはお前なのに…。
俺がお前を愛してしまったのに…。
俺がお前達を壊してしまったのに…。
それでも、俺は…。
hs「テヒョン…愛してる…」
俺は、眠るテヒョンの唇にそっと俺の唇を重ねた。
何度も愛しい男に口付けを落とす。
まだ足りない。
足りないんだ。
俺がどれだけお前を愛しているか知って欲しい。
涙が溢(こぼ)れ落ちる。
俺の涙は、テヒョンの眼から溢(こぼ)れた涙と重なった。
俺はジミナを置いてこの部屋にきてからどれくらいの時間その行為を繰り返していたんだろう。
目を覚ましたテヒョンの大きな腕に優しく抱きしめられる。
th「ヒョン…なんで…」
俺はコイツが抱える不安にほんとはずっと気づいていたのに…。
hs「お前に…言わなきゃいけないことがある…か…ら…」
ワザと気づかないフリをしていたんだ。
th「なに?」
いつだって俺を見るお前の眼は真っ直ぐで…。
俺の全てを見透かす。
hs「俺がお前を選んだ理由…信じて欲しい…」
涙が溢(あふ)れる。
th「うんㅋ」
あったかい。
hs「俺はあの日、ナムジュンとじゃなくてお前と番う為に自分が生まれてきたんだって思えたんだ!」
溢(あふ)れ出した涙は止まらない。
俺がどれだけお前を愛しているか…。
th「うんㅋ」
優しい。
どれだけ俺がお前を愛しているか教えてやらないと、いつかお前が俺の前からいなくなりそうで…。
hs「テヒョン…俺はお前じゃなきゃ…っ!!」
次の言葉は、そのままコイツの熱にのみ込まれていった…。
テヒョンの熱い舌が俺の口内を優しく侵す。
hs「は…っ…あ…てひょ…ん…あ…」
カラダ中の熱がテヒョンの熱に焦がれ燃え始める。
th「ホソクヒョン、不安にさせてごめん」
違うのに…お前はいつだってそうだ。
不安にさせてるのは…むしろ俺自身…。
hs「ちが…う…それは俺…って痛い!」
急に頬を抓られる。
それ以上、俺に喋るなと言いた気に。
th「違わない、俺の不安がヒョンをこんなに苦しめたんだ。ごめんなさい」
それでも俺は…。
hs「てひょ…いたい…」
th「あ、ごめんㅋ」
それでも、俺はコイツに教えてやらないと…。
hs「テヒョン…ジミナ…起こさない様に…声…我慢する…から…今すぐお前に…抱いて…欲しい…」
今すぐお前と抱き合いたい。
th「…」
そして、確認して欲しい…。
hs「テヒョン…愛シテ…」
俺がどれだけお前を愛しているのかを…。
th「…」
優しい。
温かい。
hs「愛シテ…」
th「うん、しよㅋ」
優しいから哀しい。
温かいから寂しい。
愛しい男のそんな笑顔に見惚れてしまう。
そして、テヒョンは俺を抱き上げゆっくりとソファの上に身体を起こすと、そのまま今度は俺をソファの上へ押し倒す。
愛しい男の熱に焦がされ続けた俺のカラダは、これからその男の熱に燃やされることを期待して悦んでいた…。
可愛い天使は夢の中。
時計の針はまだ、深夜0時を回ったばかり…。
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