皆様今日は。そして大変ご無沙汰いたしております。

久々の投稿となりますが

今回長襦袢とその歴史を紐解きながら少しお話しさせて戴きます。

 

「長襦袢」その語源は16世紀頃ポルトガル人が使用していた「ジパン」下着です

当時日本との交流もありその影響力が強かったと思われます。

つまり「ジパン」がなまって「ジバン」襦袢と言うワードに。日本では江戸時代中期元禄に成ると

「町人」を中心にデザイン化され袖口身八ツ口裾から覗く色や柄など楽しんで現在の長襦袢へと

変わってきました。

素材は縮緬や綸子と言った絹が多く、襟は白が基本ですが、刺繍や絞りまた色物等も有りお洒落を

楽しむように成りました。

 

この様な傾向をみてますと襦袢は下着ではなく「小袖」つまり着物なのですね。更にその長襦袢と

着物の間に着る「本比翼」日本画の美人画によく登場しますね。近年では留袖に「付け比翼」と言う簡略化

されたものが主流と成りました。

洋装にしても和装にしても、土台となる下支えが重要な役割を果たします。

ささっと着るのではなく、その意味を知り丁寧に重ねて欲しいです。

と言う事で、美しい「撫で肩」崩れ無い襟元等お伝えいたします。

 

 

長襦袢で一番大切と言うか気になる部分衣紋抜きと「肩線」ですね。

ここで大切なのは襟の位置です・・・

 

 

肩を少し上げると小さな突起がみられます

 

ここに鎖骨と肩線の接点があります。この三角の部分に襟の外側が来るようにのせます。

これは襟を寝かせる重要なポイントですね、この様に正確な位置に置くことで両方の

襟元が揃います。良くあるあるは、片方が首につきもう片方は少し離れる、手の癖もありますが

やはり始めの位置が違うからです。

 

下前と上前の襟先を腸骨つまり骨盤の上にのせます。

位置関係を正しくする事が重要です。身幅で着ると言う事ですね。

 

肩の位置を意識することで襟合わせにも自ずと注意をはらいます。

肩の位置がとても重要なので、肩線は絶対に動かさないようにして

バストを完全に超えて襟合わせを致します。

 

     

 

次は胸紐を当てる位置ですがバストの上の方脇の下ギリギリの線です、図のように当て

後ろでクロスしてアンダーバストで紐をかけます。寝かせた襟もほぼずれません。

 

シワは矢印の処まで寄せます。

 

背中のシワを寄せる位置。

何故そうするかと言うと肩と腕の運動量を残すためです。

この辺りを脇まで引きすぎてしまうことで襟元は首に近づきすぎて襟が立ってきます。

又紐をクロスする事で肋骨への負担が軽減され背中も楽です。

伊達締めも私は絹をお勧め致します。体に優しく添って胸元の仕上がりもピタッと

綺麗に決まります。

 

いかり肩の私 ガーン

 

着物桐生お召し 撫で肩へ 

 

いかり肩の私をなで肩にしてゆく

茶の湯や日舞を習うことで

肩線を落とし肩甲骨をつける事は無造作に習いましが

昨今はパソコンにスマホとほんとに姿勢も悪くなって来ました。

そこで着物の撮影は

まっすぐ立ち肩を落として肩甲骨をつけましょう。指先にも注意をはらいましょう。

 

YOUTYUBE で伝えきれない内容を補足致しました。

     長崎着付け教室帯の部屋 

 

 

長襦袢資料 楽天ブログ