女はみんなこんなもの。

海外に行ってみたい。ふと強く思う。
仕事での意味でも興味があるし、何より海外の一人旅はそう、何度も出来ない。
今のうちかもしれないと思って、旅行代理店のサイトをウロウロする。
一年間留学していた。それでも一人旅とは違って仲間も居たし、ホームステイもしていた。海外に行ったのはその一度だけ。つまり海外旅行というものをした事が無いのだ。

男はみんなこんなもの、ってイタリア語で何て言うんだろう。
渋谷の面白さに最近気づく。
ある種、宗教のような街だと思う。
まるで渋谷に来るにはこういう格好でなければいけない、といったような
妙な強迫観念に縛られている気持ち悪さが心地いい。
その場所に毎日通勤している訳だけれど、何年経っても好きになれない街を、
こんな形で面白く思うというのは、とても滑稽だ。
猥雑という言葉が大好きで、混沌の中に常に居ようと思う。
肩が当たっても謝る気もしない人たちが、マナーだと言って喫煙所でおしくらまんじゅうをするように紫煙を燻らせる光景が、たまらなく愛おしい。

僕は渋谷が好きになりかけているのかもしれない。
・新年を迎えたので美術手帳を買う。
・新年を迎えたので「渋谷区円山町」を見る事にする。
・若干凹んだので「好きだ、」を今夜見る事にする。
・今日も渋谷には人が多く居る。
・明日はその渋谷に出勤する事になる。
・若干凹んだので美術手帖を見る。
・友達からの電話を待っているのに電話が鳴らない。
・仕方が無いので暖房をつけたらブレーカーが落ちた。
・ブレーカーをあげてからPre-schoolを聴きながらこれを書いている。
・新年は松井冬子の絵と共に幕を開けた。