いよいよ終盤、フォークオイルの注入です。

フォークオイルと、メスシリンダーを用意して、トッププラグを外して準備します。
　　

メスシリンダーでオイルを５００ｍｌ計ります。

今回１１００ｍｌのボトルを購入したので、メスシリンダーを使用しましたが、

６００ｍｌ入りのボトルを２本購入した場合はメスシリンダーは無くても良いです。
　　

マニュアルによると、分解乾燥時のオイル容量は４９６ｍｌと書かれていますが、

最終的には、油面調整をするので少し多目でも構いません。

そしてフォーク内にオイルを、泡立たないようにそっと注ぎます。

オイルを注いだ後は、インナチューブをゆっくり４～５回上下させ、フォーク内の空気を抜きます。

その後、しばらく放置してオイルを落ち着かせます。（この時インナチューブは底まで下げておく）

ここで、レベル調整ツールが登場！

事前に、ツールの突き出し部分は、オイルレベルの標準値１１０ｍｍに設定しておく。
　　

先ほどオイルを入れたインナチューブに、ツールの先端を挿入。

※この時、ツールのパイプ部分が、インナチューブの中央になる様に気を付ける。

　中央を狙う事で、フォーク自体が傾いていても正確に油面測定が可能であり、

　それは、フォークを車体から外さないでオイルだけの交換時にも正しい油面測定が可能となる。

一旦ツールを取り出し、先端にオイルが付着しているか確認する。
先端にオイルが付着していなければ、レベルが低いので、

先ほど残っていたオイルを少し継ぎ足す。
その後、再度ツールで確認しオイルが付かなければ

オイルの継ぎ足しを繰り返す。

オイルが、ツールの先端に付着するようになれば準備はＯＫ！

ツールのボトル部分を握り空気を追い出し、再びツールの先端をフォーク内に入れ、

余分なオイルを吸い出します。最終的に空気を吸う様になれば、１１０ｍｍの油面調整は完了です。
　

今回自作のレベル調整ツールの特徴は、市販の物に比べ、片手で作業ができる事と

フォーク中央で油面調整が可能であることです。

下記写真は、市販の某メーカーの物であるが、フォーク中央で測れない事と

注射器を利用しているためオイルの吸い出しの時に両手を塞がれてしまう事が欠点です。

油面調整ができたら、メインスプリングを入れるのですが、

メインスプリングには上下があり、径の細い方が下になるので注意しが必要です。
　

引き続き、スプリングシート／スペーサと入れていき、
　　

最後に、トッププラグで蓋をする。

トッププラグを外す時は、インパクトレンチを使用しましたが、

締め付け時は、適正トルクで締めたいので、トルクレンチを使用しました。

先日通販でオイル購入した時、同時に変換ソケットを購入しました。（最初から買っておけばよかった。。）
　　

ここでは、規定トルクで締め切れないかも知れませんが、

あとで、車体にフォークを組み付けた時に、忘れないように改めて規定トルクで締め付ければ良い。

以上で、フロントフォークのオーバーホール作業は完了しました！

あとは、最初にばらした時の作業手順の逆をたどって組み付ければ完了です。

でも、本日は終了！

ではでは、お休みなさい　<(_ _)>