ララバイ＝子守唄　名曲集　Vol.1〔Ｂ・Ｊ・トーマス／中原理恵〕

「スティング」じゃない方

　前回はバート・バカラック作品を取り上げました。

　記事を作成するにあたって山のようなバカラック作品に耳を傾けている最中なのですが、あまりに有名なポール・ニューマン＆ロバート・レッドフォード主演の映画主題歌も一応聴いておくべきかと。

　メジャーな曲の紹介は気がのりません。誰もが知っているなら、敢えて記事にする必要も。知ってはいても、記憶の底に眠っていたような曲を掘り起こす事ができたらと。

　「ロックン・ロール・ララバイ」　Ｂ・Ｊ・トーマス

　彼の曲は例の映画主題歌とこの曲しか、思い浮かびませんでした。

　よくよく考えてみるとタイトルに「ララバイ」と付けられた洋楽は、この曲以外知らなかったりして。

　「ロックン・ロール・ララバイ」　ディオン・アンド・ベルモンツ

　YouTubeで発見したのが、ディオン・アンド・ベルモンツ・ヴァージョン。コーラスがいい感じです。

邦楽はいっぱい

　邦楽は私の貧弱な音楽知識でも、ズラズラっと。

　「ギザギザハートの子守唄」　チェッカーズ
　　http://www.youtube.com/watch?v=TeLlGMBC_eQ

　「聖母（マドンナ）たちのララバイ」　岩崎宏美
　　http://www.youtube.com/watch?v=Hmf5AqlNxBM

　「ジョニーの子守唄」　アリス
　　http://www.youtube.com/watch?v=vTsoCft3dHI

　「アザミ嬢のララバイ」　中島みゆき
　　http://www.youtube.com/watch?v=A_s-koAxjus

「聖母（マドンナ）たちのララバイ」は盗作！？

　前年9月から放送がスタートした日本テレビの2時間ドラマ枠『火曜サスペンス劇場』のエンディングテーマ（主題歌）となったが、当初は同番組のエンドロール用に制作されただけであった。故に、放送される1コーラス分のみしか録音されておらず、レコード化し発売する予定もなかった。しかし、放送後の視聴者から作品化の要望が殺到したため、番組内で使用されているマスターテープを元に録音した物を製作し、一般応募による視聴者200名の抽選プレゼントとしたところ35万通を超える応募はがきが殺到し、日本テレビの同様な抽選プレゼントに寄せられた応募総数ではこれまでの記録であった『西遊記』エンディングテーマ「ガンダーラ」の10万通を大きく上回った[1]。その好評の結果、正式なレコードとして発売される事となり、レコード会社間での紆余曲折の後、所属するビクターエンタテインメントより新たにフルバージョンを録音した。結果、1982年に入りシングル盤として発売されることになった。元のタイトルは「聖母の子守歌」。

　発売2週目にしてオリコンシングルチャートで1位を獲得。岩崎自身1975年の「センチメンタル」以来約7年ぶり、通算3作目のチャート1位シングルとなった。セールスとしてもオリコン集計では80万枚を超え、累計では130万枚を超える大ヒットを記録し、同年のオリコン年間シングルチャートでは3位を記録した。（中略）

　同年11月には第13回日本歌謡大賞を受賞。年末の第24回日本レコード大賞にも期待が高まったが、楽曲前半のメロディーが映画『ファイナル・カウントダウン』の劇中BGMの「ローレル＆オウエンス」(Laurel And Owens)および「ミスター&ミセスタイドマン 」(Mr.and Mrs.Tideman)のメロディーと酷似していると、抗議のため来日した同曲の作曲者から指摘される。本曲作曲者の木森敏之がこの類似点を盗作と認めたため、作曲クレジットが木森と、盗作された上記楽曲の作曲者であるジョン・スコットとの併記という共作クレジットに修正された。この結果、外国人作家が製作した楽曲を対象外とする当時の日本レコード大賞の基準に該当し、大賞どころかノミネートにも至らなかった。最終的には作曲者のクレジットがジョン・スコットとの併記となったが、現在でも木森単独の作曲とする資料や、コンピレーション盤が複数存在している。当初4月21日発売と発表されていたが、1ヶ月延期になったことに加え、初回盤にJohn Scott作曲・編曲とクレジットされているものが存在することから発売前の混乱ぶりが窺える（ウィキペディアより引用）。

　映画「ファイナル・カウントダウン」より　「ローレル＆オウエンス」

　事件は知っていても、映画のサントラを入手するのはなかなか。でもYouTubeさえあれば、こうして聴き比べが簡単に出来てしまいます。
　
　上海万博のテーマ曲が岡本真夜さんのに酷似しているというニュースがありましたが、こちらの場合も同様。作者の怒りを買って当然です。中国の事は笑えませんね。

　曲の雰囲気を真似るのは許されますが、オタマジャクシまで一緒だと弁護のしようが。

　「東京ららばい」　中原理恵

　「悲しき願い」サンタ・エスメラルダ

　「東京ららばい」と「悲しき願い」も双子の姉妹のような曲ですが、盗作とは言い難いです。筒美京平さんにはこの手の曲が多いので、探してみたら面白いと思いますよ。

　ＫＵさんのブログにも、京平作品「サザエさん一家」と１９１０フルーツガム・カンパニー「バブルガム・ワールド」の聴き比べ記事があります。バラエティー番組「トリビアの泉」で知った方も、大勢いることでしょう。

　　http://ameblo.jp/kusomiteenaunko/entry-10342774655.html

　締めは本家のアニマルズ・ヴァージョンで。