銀魂　第９３話　「ヒーローだって悩んでる」〔ケロロ軍曹／ＰＹＧ〕

もうすぐバレンタイン

　バレンタインデーが近づいてきました。

　アニメの世界では、クリスマスとバレンタインのエピソードは定番のようなもの。

　そこで私が大のお気に入りのエピソードを、今回ご紹介する事に。

　（書きたい事が山ほどあるので、すごく長い記事になってます。ご覚悟を）

オープニング

　まずはこちらの画像を。

　オープニングから笑わせてくれます。

　グルグル文字が回転して。

　おや、これはどこかで観たような。

　「バレンタイン」の文字の下、「妄想特撮シリーズ」って何！？　正しくは「空想特撮シリーズ」でしょ！！

　この辺りになると、パロディの元ネタはかなりの方がお判りでしょう。

　アニメを観る際の注意画面なのですが、この凝り様。止めはコレです。

　ここまで似せるとなると、前以って円谷プロに話は通してあるのでしょうね。

　オープニングから制作スタッフのこの気合いの入れよう。作品がつまらないワケがありません！！

　それでは本編の始まりです。

銀魂　第93話「ヒーローだって悩んでる」

　2008年2月14日放送

　今年もバレンタインデーがやってきた。江戸の町中で乙女たちがチョコレートを買いまくっている。万事屋には、「バレンタインなんて興味ない」と言いつつも、気合満々のファッションを決めた銀時と新八の姿が。そんな時、突然空から巨大なチョコレートが降ってくる。そのチョコは、宇宙を守る正義のヒーロー・スペースウーマンが落としたものだった。「ヒーローがバレンタイン！？」と不思議がる一同だが、どうやら彼女はある悩みを抱えているようで…。

　婚期を逃した「正義の味方（ヒロイン）」３７歳。早く結婚しろと、親にはせっつかされています。泥沼の不倫劇を経て巡り逢ったのが、敵のボス怪獣！！　女子学生のようなウブな気持ちで告白するも、見事玉砕。怒りの一撃が炸裂。こうして宇宙の平和は守られたのです。

　このエピソードに関しては、主役の３人組は殆ど脇役。ひたすらツッコミ役を演ずるばかり。シリーズを観ていない方にも、親切な作りとなっています。

　「スペースウーマン」を演じたのは、深見梨加さん。

　深見さんはアニメの他、洋画の吹替も数多く。

　つい先日放送されたばかりの「プリティ・ウーマン」の主演女優、ジュリア・ロバーツも彼女の声。

　「スペースウーマン」は、明らかにこの作品のモジリ。中の人が同じだなんて、制作スタッフも憎い事しますね。

　「スペースウーマン」の名前は「アキコ」。科学特捜隊の紅一点、フジ・アキコ隊員からとられたものかと。

　第３３話「禁じられた言葉」では、巨大フジ隊員として登場した事も。怪獣図鑑にも載っているそうです。

　「ウルトラマン」繋がりでもう１本、是非とも紹介したい作品があります。

　当ブログでは毎度お馴染み、「ケロロ軍曹」のエピソードです。

ケロロ軍曹

[Amebaグルっぽ]

ケロロ軍曹　第５７話　Ｂパート
　「巨大カエル対南海の大怪獣であります」

　2005年5月6日

　ヴァイパーとの戦いで巨大化したケロロが元の大きさに戻るまであと3日。このまま町にいたのではまわりに多大な迷惑をかけてしまうということで、バカンスも兼ねてみんなで無人島にやって来た。大きいままではテレビを見るのも、ガンプラを作るのも、マンガを読むのもできず、なげくケロロ。そこで、地球侵略作戦を進めることにするが...。

　ケロロが思い付いた侵略作戦。元ネタは「ウルトラマン」第１９話「悪魔はふたたび」です。

　スプーンで巨大化するのは、第３４話「空の贈り物」のパロディ。

　慌てたハヤタ隊員が、ベーターカプセルとスプーンを間違えたのに由来してます。

　スプーンを持ったフィギュアまで、発売されていました。

　「ウルトラマン」各々のエピソードについては、こちらのサイトを参考に。

　「ウルトラマン」全話レビュー

　http://www.geocities.jp/hiro_world2/man_review.htm

　作中イカ・カニ・カメの怪獣が登場しますが、こちらも昔懐かしい特撮映画のパロディ。

　１９７０年公開の東宝映画、「ゲゾラ・ガニメ・カメーバ　決戦！南海の大怪獣」が元ネタ。

　海外版のポスターです。

　予告篇も海外版で（日本版の予告はイマイチなので）。

　着ぐるみの出来具合は、数ある特撮映画の中でも特筆もの。特にガニメ・カメーバの造形は素晴らしいの一言。

　作品の評価・感想については、こちらのＵＲＬを参照して下さい。

　http://www.accessup.org/jjpmovie/7_YOG_20MONSTER_20FROM_20SPACE/

　http://www7a.biglobe.ne.jp/~urasato/kaijyuu/k&g&k/index.html
　

　「銀魂」「ケロロ軍曹」、どちらも制作は「株式会社　サンライズ」。「ガンダムシリーズ」で有名ですね。

　社屋の最寄り駅・西武新宿線上井草駅南口には「ガンダム像」が立っているので、お近くに立ち寄った際は是非。

　最後に「ウルトラマン」に使われたジャパニーズ・ロックの傑作を紹介して、この記事を終わりにします。

帰ってきたウルトラマン　第３４話　「許されざるいのち」

　ストーリー・解説はこちらにて。

　http://urutora.ojiji.net/sinman/sin34.html

　１９７０年前後、海外のロック・シーンではスーパーグループの誕生が相次ぎました。ＣＳＮ＆Ｙ、ブラインド・フェイスに代表されますが、その日本版といえるのが「ＰＹＧ」なのです。

　メンバーは沢田研二・岸部修三（元タイガース）・井上堯之・大野克夫（元スパイダース）・萩原健一・大口広司（元テンプターズ）の６人。当時は観客からの反発が物凄く（聴衆から猛烈な罵声を浴び会場は大混乱（内田裕也が聴衆を説得し、収拾した）。4月に日比谷野外音楽堂で開催された日比谷ロック・フェスティバルでも、「帰れ」コールを浴びせられ、ステージに物が投げられるなどの騒ぎとなる。「ウィキペディア」より）、バンドは不完全燃焼で役目を終えました。

　「花・太陽・雨」を、フルコーラスでどうぞ（作詞は小野田官房長です）。

　「花・太陽・雨」　ＰＹＧ

　ちなみにアルバムとシングルでは、ヴァージョンが違います。紹介したのはアルバムの方。

　「バレンタイン」をテーマに書き出したものの、「ウルトラマン」がメインとなってしまいました。きっとこの他にもパロディ作品があると思います。

　「ウルトラマン」の優れたパロディを発見したなら、是非御一報下さい。

　↓こんなに長い記事を読んでいただき、有難うございます。知識の出し惜しみは避けたいので、どうしても情報量が多くなってしまって。