テレビドラマ「雑居時代」よ永遠に




1973年から74年にかけて放送されたテレビドラマ「雑居時代」。今月お亡くなりになった大原麗子さんの代表作の1つ。このドラマはホームドラマ&ラブコメの最高峰!! 私が未だに愛してやまない作品です。ダイジェストがYou TubeにUPされてます。それらを一纏めにしました。


大場十一(石立鉄男)は、写真の専門学校を卒業、山岳写真家・稲葉勇作(川崎敬Ξ)のアシスタントになり、プロ・カメラマンめざして修業中の身。外交官になるのを嫌ったため、外交官である父の鉄也(山形勲)に勘当され、目下、せまいアパートに一人穆らし。ところかある日、父一鉄也が、東アフリカのケニンゴ国公便に任命され、十一に何の相談もなく、広い邸を知人の栗山(大坂志郎)に譲り渡してしまったことから、十一の生活は一変した。日本に残していく十一の身を案じた母・邦子(加藤治子)は、夫に内緒で、十一を同居させてもらうよう栗山に依頼したのである。さいわい栗山は快く承知してくれ、十一も、母の願いを関くことにした。かくて、栗山家と十一の奇妙な生活かはじまった。栗山信は、ある繊維会社の部長で、妻の死後、五人の娘たちを男手一つで育てあげてきた。長女・春子(高士真奈美)は、看護婦で寮住い、次女の夏代(大原麗子)は、家事いっさいをとりしきるしっかり者、三女の秋技(川口晶)は、宝石のセ一ルスをしている、四女の冬子(山口いづみ)は短大生、末っ子の阿万里(杉田かおる)は、まだ小学生だった,彼女たちは、年ごろの娘が多い中に得体の知れない男を入れるのは危険だ、と十一の同居に大反対。今夜は、十一か栗山原に入るまでのいきさつを、てんやわんやの騒ぎの中に描く。(以下あらすじは「ユニオン映画株式会社ホームページ」より引用)

 主役を演じた御二人は天国で再会してるはず。この大傑作ドラマをもっと沢山の方々に知って貰うべく、You Tubeにアップされている全エピソードを貼り付けました。今ならDVDボックスが入手可能かも。興味を持たれた方はお早めにどうぞ。



第十二回 すり変った見合写真


栗山家の二女・夏代(大原麗子)はすでにニ十六歳、結婚適齢期を逸しつつある。一家の母親がわりとして家事に専念しているせいが恋人もできず、近ごろいささか沈みがちだ。 そんな夏代の胸中を察した三女の秋枝(川口晶)は、友人から紹介された新進画家の坪井(松川勉)と見合いをさせようとした。幸い、坪井の写真を見せられた夏代はまんざらでもない様子。そこで秋枝は、坪井にも夏代の写真を送る手はずをととのえた。美人の夏代を坪井が気に入らないはずはない、と秋枝は確信していたのである。 一方、夏代の見合い話を阿万里(杉田かおる)から聞いた十一は大あわて。師匠の勇作がかねてから夏代にぞっこんで、仲をとりもつように頼まれていたからだ。夏代を他の男性にとられでもしたら勇作にあわせる顔がない、と思った十一は、秋枝が用意した夏代の写真を、他の女性の写真とスリ替えてしまコ。その写真の女性があまりにも不美人だったことから、十一の思惑通り、縁談は簡単にこわれてしまったのである。ところが、これか夏代にバレてしまったから大変……。



 十一が恋人探しの妨害をしたのは自分に気があるからと思った夏代。真相を知った途端、表情が一変。


第十三回 一日遅れのクリスマス?


暮れもおしせまったというのに勇作先生(川崎敬三)は借金返済もなんのその、またしても山へ出かけてしまった。アシスタントの十一(石立鉄男)は、勇作の担当している週刊誌の表紙の写真を撮影するのに大忙し。 一方、栗山家のニ女・夏代(大原麗子)は、一番下の妹・阿万里(杉田がおる)の通知表に記載された血液型が、自分たち姉妹とは違うことに気づき、驚く。しかも、大掃除の最中、父親・信(大坂志郎)のアルバムから、見おぼえある男の写真を発見。それが以前、阿万里を小学校の前で待っていた男であったことから、ますます不安をつのらせた。あの時、男を誘拐魔と決めつけて追いかけた十一なら何が知っているがもしれない。夏代はスタジオを訪ね、十一を執拗に追求した。夏代のいつになく真剣な表情にうたれた十一は、誰にも告げないことを条件に、阿万里の出生の秘蜜を打ち明けた。予想していたこととはいえ、阿万里が今は亡き母と昔、父の部下だった男との間にできた異父姉妹だと知った夏代のショックは大きかった。 そのころ、阿万里は、前日のクリスマスも満足に祝えなかった十一のために、改めてツリーを飾り、十一の帰りを待ちこがれていた…。



 秘密を共有する二人。阿万里のクーデター第1弾。


第十四回 失礼しました!


大みそかの忙しいさなか、十一(石立鉄男)が熱を出して寝こんでじまった。留守中の勇作先生の仕事を引き受ける一方、借金返済のためにかけずりまわり、心身ともに疲れ果てたうえにカゼをひいたのである。夏代(大原麗子)たち姉妹は日ごろの意地悪もどこへやら、十一の看病に大わらわ。 そこへ週刊誌の編集長・神谷(二見忠男)が来て、気前よく数十万円都合してくれた,栗山姉妹や神谷の親切にふれて十一は胸があつくなる思いだった。この金で一刻も早く、借金を返さなければならない。十一は、病をおして返済にかけまわり、最後に勇作が借金したチリ紙交換屋の武田(依田英助)を訪ねた。武田は、妻に逃げられ、一人息子をかかえて病床に伏していた。同情した十一は、少しでも生活のたしになるならとチリ紙交換の仕事をひきうけ、町内をまわって金を作ってやった。 ところが、それがこうじたのか病が悪化、救急車で病院に運ばれるはめになった。幸い、病気は軽く、夏代たちは一安心。翌元旦、夏代たち姉妹は、美しい和服姿でオセチ料理を持って十一を病室に見舞った。



 晴れ着で勢揃いの姉妹。病室にも花が咲いたみたいです。


第十五回 今年はライオンどし?


正月気分に酔いしれる栗山家に初老の獅子舞いがやって来た。その獅子舞いは、三女の秋枝(川口晶)が、今朝初詣に行く途中、ヤクザにからまれているところを助けてやった民造(多々良純)だった。彼はお礼にとみごとな獅子舞いを披露。 ところがなんとその最中、民造は脳卒中で倒れてしまったのだ。夏代(大原麗子)たちは大あわて、部屋に寝がしつけ救急車を呼んだが、医者にこのまま病院へ運んだら生命が危ないといわれ、しばらく民造をあずかることにした。 一方、懐がさびしくてちっともめでたい気分になれないでいた十一(石立鉄男)、民造の病気をいいことに獅子舞いの衣装を拝借、珍妙な踊りで近所をまわり、祝儀をガッポリもうけた。しかし、それもつかの間、同業者に見つかり、なぐられたあげく全額とりあげられてガックリ。 翌朝、夏代の看病のかいあって、民造はすっかり元気をとりもどしたが、彼はてっきり秋枝が世話してくれたものと思いこみ、秋枝に一人息子の嫁にならないかともちかけた・・・。



 十一の夢に登場する夏代が最高!! 和服に割烹着姿、髪もアップでまさに日本女性の鑑。
 こんな女性に看病されたらメロメロです。


第十六回 舞い込んだ京女


十一(石立鉄男)の幼なじみ・大河原真弓(望月真理子)か突然京都から上京して来た。すっかり美しく成長した真弓に十一は目を見張ったが、上京の目的が十一との見合いと知ってびっくり。両親からむりやりすすめられたというのである。 そんな話を聞いては栗山家の二女一夏代(大原麗子)や末っ子の阿万里(杉田かおる)の心中もおだやかではない。夏代はひそかに十一を愛しはじめていたし、阿万里は、十一のお嫁さんになると子ども心に決めていたからである。 ところが。見合いとは口実で、驚いたことに真弓は妊娠していたのである。恋人との結婚を両親に反対され。十一のところへ相談にきたのか真相であった。十一は。あくまで愛をつらぬくべきだ。と真弓をはげましてやった。一方、夏代は、夜の明けるまで深刻げに話し込んでいた十一と真弓の仲を疑い、十一への恋をあきらめようと決意する・・・。





 コタツを囲んでの家族の会話。信の一言で豹変する夏代に周りもアングリ。寝言は正直です。


第十七回 母性本能刺激作戦


山から帰って来たばかりの勇作(川崎敬三)に、うれしい便りが舞い込んだ。力ラコラム氷河調査団の事務局からで、記録写真担当として同行してほしいという。世界の雄大な自然をカメラにおさめたいとつねづね願っていた勇作は大喜び。 しかし、それが六ヵ月にも及ぶ調査と知って、夏代(大原麗子)のことが気がかりになった。日本を離れている間に夏代を他の男性にとられるのではないかと、不安になったのである。出発前に何とか夏代の心をつかんでおかなければならない。 そこで.勇作は十一(石立鉄男)に相談、一芝居うった。足にギブスをはめ、山で骨折したふりをしてみせたのだ。夏代の同情を買い、くどいてしまう魂胆である。そんなこととも知らず、夏代はいたれりつくせりの看病、勇作は一人有頂天になった。 ところが.勇作がビンビンしているのを秀子(浅野真弓)がたまたま目撃、十一の□封じ作戦もむなしく、夏代に仮病をばらしてしまったから大変………。





 大の男を2人も突き飛ばす夏代。ラストの名台詞を聞き逃さないように。


第十八回 さよなら、先生!


勇作(川崎敬三)と助手の十一(石立鉄男)が、記録写真担当とじてカラコラム学術調査団のメンバーに正式に決定した。二人は大喜び。一年近くも現地に滞在するとあって、毎日準備に大わらわだ。 一方、栗山家の長女・春子(冨士真奈美)や三女・秋枝(川口晶)たちは、これを機会に十一を追い出そうとやっきになった。十一にひそかに好意を抱いている二女の夏代(大原麗子)もそのいきおいに押されて、仕方なく賛同。十一はいやがおうにも栗山家がら追い出されるはめになった。 この険悪な事態に姉妹の父親・信(大坂志郎)は胸を痛めた。会えばケンカばがりじているが、夏代と十一が愛しあっていることを知っていたがらである。信は、カラコラムヘ行く前に、なんとか二人の仲をまとめてやりたいと思い、勇作に相談をもちかけた。かねてから夏代を好きだった勇作はショックを受けたが、二人のために、十一のカラコラム行きを断ったのである。そんなこととは知らない十一は、勇作をうらんだが…・。







 当時の1万円は現在の4~5倍の価値はあると思います。阿万里クーデター第2弾。


第二十回 もてないね?


二女の夏代(大原麗子)に縁談が持ちあがった。相手は信(大坂志郎)の上役の知り合いで高木洋介(倉石功)といい、家柄、学歴ともに申し分ないハンサムな青年実業家である。 夏代は十一(石立鉄男)のことが気になるが、思いきって見合いをすることにした。それを知った十一は、仕事も手につかないほどの動揺ぶり。 一方.三女の秋枝(川口晶)は、夏代を心配して、ひそかに興信所に頼み、高木の身上調査をした。それによると高木は、酒もタバコもやらず、女性とのウワサもないまじめ人間。秋枝はかえって不安にかられ、高木に直接会いにいったが、そのことが大変な事態を招いた。 高木は、なんと秋枝に一目ぼれしてしまったのである。夏代をさしおいて、高木と交際するわけにもいかず、秋枝は困りはてた。







 秋枝が主役の回。困ると十一を恋人役に。


第二十一回 夢みる乙女?


栗山家の長女・春子(冨士真奈美)が、フィアンセの青木(山田吾一)と近々結婚すると宣言した。二人の“永すぎた春”をかねて心配していた父親の信(大坂志郎)は一安心。 しかし、春子は実のところ青木など眼中にない。妹の夏代(大原麗子)や秋枝(川口晶=今回は出演していません)に先を越されては姉としての面子がたたないのでそう言ってはみたものの、いまだに勤め先の病院の外科部長・吉永(岡田眞澄)にぞっこんだったのだ。 そんなある日、吉永か写真にこっているのを知った春子は、吉永を十一(石立鉄男)のスタジオに案内した。吉永の気をひく絶好のチャンスだったのである。思わく通り、吉永は感激し、春子を食事に誘ってくれた。春子は気もそぞろ。さっそく青木に婚約解消を言いわたしたから、栗山家はてんやわんやの大騒ぎ・…・,





 中華饅頭を二人で食べるシーンは何度見てもいいです。二人を囃し立てる春子の歌?も耳に残ります。


第二十二回 興奮しちゃった!


大学の卒業式も間近が。二年生の冬子(山□いづみ)と秀子(浅野真弓)は、カメラマンの十一(石立鉄男)をひっぱり出し、式当日、卒業生相手に記念写真を撮って一もうけしようと思い立った。春休みの旅行資金に当てようというのである。 ところがそんな矢先、秀子がポルノ映画の監督一汐崎(神山卓三)に町でスカウトされた。その打ち合わせのために夜、汐崎とホテルで会う、と聞いて冬子はびっくり。必死にひきとめるが、秀子は、自分を売り出すチャンスだと耳を貸そうともしない。二人はついに絶交してしまった。 だが、冬子はどうしても秀子のことが気ががり,そこで、写真撮影のもうけをそっくり十一に渡すという条件で、十一に協力を依頼。秀子を強引にでも連れもどそうと、二人でホテルのロビ一に張り込んだが…。







 この回を観ると、天麩羅が食べたくなります。十一には気前のいい夏代です。


第二十三回 末は大物?


末っ子の阿万里(杉田がおる)が、寝ばけて十一(石立鉄男)のベッドにもぐり込み、一夜を明がしたことから、夏代(大原麗子)は焼きもち半分、十一と大ゲンカ。 そのあげく、三流カメラマンとばかにされた十一は一念発起、プロの写真コンクールに挑戦することを思いたった。みごと入選して夏代を見返すつもりだ。 そんな十一の意気に感して、モデルプロダクションの玄也(山本紀彦)がとびきり美人のモデル・真紀(竹下景子)を紹介してくれた。すっかり真紀が気に入った十一は大張り切り。写真の出来ばえもよく自信満々である。 ところが、その真紀の母親・加奈子(根岸明美)というのが相当なくわせもの。十一の写員が入賞すれば娘を売り出せると大金を使ってひそかに裏面工作したのだ。すっかりいや気がさした十一は、入賞が内定しながら、出品をとりやめてしまった…・。









 河原を手を繋いで帰る4人の姿はまるで家族。若い頃の竹下景子さんもお綺麗です。


第二十五回 やっちゃった!?


長女一春子(冨土真奈美)と青木(山田吾一)が、挙式を目前に控えて大ゲンカ、どたん場で式を延期するといいだした。春子の結婚を待ちわびていた父親の信(大坂志郎)はがっかり。見かねた二女の夏代(大原麗子)は、考えたすえ、ひと芝居うった。なんと十一(石立鉄男)と結婚すると一言したのである。そうすれば、見栄っぱりの春子のこと、姉としての体面をはばかって式を急ぐだろうと思ったのだ。夏代の突然の求愛に十一はめんくらうやらうれしいやら。 案の定、春子は今度こそ式を挙げる決意。ところがそのとたん、夏代が十-との結婚を中止するといいだしたから十一はまるでキツネにつままれた心境、怒り心頭に達した。 しかし、夏代は、だましたとはいえ十一を夫と心に決めていた。ただ、主婦がわりの自分かいなくなっては父や妹たちか困るだろうと結婚をためらっただけ。それを知った信は…。







 この記事のタイトルにもなった台詞がこの回のラストに。頬づえで見つめる表情は幸せそのもの。


第二十六回 あなたも変る?


長女の春子(冨士真奈美)が恋人一青木(山田吾-)との永すぎた春に終止符を打ち、ついに結婚した。父親一信(大坂志郎)は、ほっと胸をなでおろしたものの、いいようのないさびしさに襲われ、すっがり意気消沈。 そんな父の姿を見て、二女の夏代(大原麗子)は、たとえ十一(石立鉄男)と結婚しても信と同居する決意を固めた。ところが、十一ががたくなに別居を主張したことから二人は大ゲンカ。ついに結婚を解消してしまったのである。 そんなある日、カラコラム学術調査団のメンバ一として海外へ行っていた十・の先生一勇作(川崎敬三)か現地人の妻を伴って半年ぶりに帰国した。栗山家ではさっそく歓迎会の準備。信の提案で、ついでに十一と夏代の婚約発表をすることに決まった。思いもかねぬなりゆきに十一と夏代は大あわて。信を悲しませないために、一応形だけでも婚約を発表することにしたが…。 今夜は最終回。十一と夏代がケンカをしながらも、めでたく結婚にこぎつけるまでを描いていく。





 忍び込んだ教会で二人だけの結婚式。名場面の1つです。


 大原さんの画像のみで編集されたこちらも御覧になって下さい。




 大原さん逝去に伴い、有名人のブログでも「雑居時代」が取り上げられてます。冒頭の主題歌、冬子役の山口いづみさん、クリス松村さん、花れんさんのブログも宜しければ。

 ファンサイトも必見です。掲示板の書き込みの多さに驚かれる事でしょう。

  主題歌のカヴァーはこちらで。

 ご冥福をお祈りします。

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