フレスコバルディ:ポミーノ ロッソ 1985 その1 | 古きイタリアワインの魅力を読み解く

古きイタリアワインの魅力を読み解く

イタリアンワインガイド ガンベロ・ロッソ 1988-1989
イタリアワイン界に多大な影響を与えるガンベロ・ロッソ Gambero Rossoですが、この初期(1988や1989当時)のレアなイタリアワインと古酒の数々を、掘り下げて解説します。

Vini d'Italia 1989 Gambero Rosso Vol. 105

Frescobaldi-Pomino Rosso 1985 その1

 

懐かしい。あれだけ触っていたのに、2006年に生産終了。今は幻のワインとなりました。

 

Pomino Rosso

生産初年度:1983、

生産本数:約130,000本、

使用ブドウ品種:Sv60,PN20,CS10,Me10、

畑名:Tenuta Pomino内、

畑展開方角:南~西だれ、

畑海抜:300~500m(最高海抜737m付近はChのみ植えられている)、

畑面積:計約25h、

土壌:砂、山岳特有の岩も混じる、

栽培方法:Guyot、Cordone Speronato、

密植度:2300株/h、

平均樹齢:20年、

resa:60qli、一株当たり2.6㎏、

収穫方法:手摘み、

ファーマ容器:オーク樽、

ファーマ温度:26~28℃、

温度調整機能:無し(自然に任せる)、

ファーマ&マセ日数:12日間、

ルモンタージュ:実施、品種毎に別々の工程で行う、

マロ:実施しない、

熟成容器:フレンチオークバリック225l、

樽齢:異なる、

熟成期間:15ヵ月、

清澄:卵白とゼラチン使用、珪藻土でろ過、コールド・スタビライゼーション、

 

Tenuta Pominoはポミーノ城が建造された1500年に出来上がります。高い標高の畑位置を誇り、そこで造られるブドウとワインは評判の高い物でした。1716年、メディチ大公コジモ3世がトスカーナで最も評価の高い四大ワイン産地を書き記した、あの有名な文献にもChianti、Carmignano、Valdarno di Sopraと共にPominoの名が列記されています。元来はPominoの名前の由来であるPomo(古代イタリア語でりんごの意)の産地として有名であり、冷涼な気候条件を好都合としたシャルドネやピノ・ネーロが早くも1855年に植樹されます。

 

次回、更に詳しく解説しましょう。

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Tenuta Pomino テヌータ ポミーノ 場所