ルッフィーノ:カブレオ イル ボルゴ 1985 その1 | 古きイタリアワインの魅力を読み解く

古きイタリアワインの魅力を読み解く

イタリアンワインガイド ガンベロ・ロッソ 1988-1989
イタリアワイン界に多大な影響を与えるガンベロ・ロッソ Gambero Rossoですが、この初期(1988や1989当時)のレアなイタリアワインと古酒の数々を、掘り下げて解説します。

Vini d'Italia 1989 Gambero Rosso Vol. 86

Ruffino-Cabreo Il Borgo 1985 その1

 

スーパータスカンの先駆者、Cabreo Il Borgo1985がTreBicchieriを獲得。

この時代、このワインをイタリア赤の基準として方も多かった事でしょう。

当時はRuffino、今は違う会社からの販売となっていますが、それも含めて解説します。

 

Cabreo Il Borgo 

生産初年度:1982、

生産本数:約90,000本、

使用ブドウ品種:Sv70,CS30、

畑名:Tenute del Cabreo内、Vigneto Il Borgo、

畑面積:12h、

畑展開方角:東~西だれ、

畑海抜:300~350m、

土壌性質:シルト、更にガレストロとアルベレーゼを含む※、

栽培方法:Cordone Speronato、

密植度:4500株/h、

樹齢:20年、

resa:60qli、一株当たり1.3㎏、

収穫法:手摘み、

ファーマ容器:INOX、

ファーマ温度:28~32℃、温度調整プラント付き、

ファーマ日数:7日間、

マセ日数:7~15日間、

ルモンタージュ:実施、他パンチングダウンも実施、一日数回実施、

マロ:実施しない、

熟成容器:アリエとトロンセのバリック、225~228l、

樽齢:新樽~3年目、

熟成期間:樽内で10~14ヵ月間、他瓶詰前にINOXにて4カ月間、

清澄:卵白、

※シルト:沈泥質。砂より小さく粘土より粗い砕屑物により構成される土壌。

ガレストロ:トスカーナ特有の石灰質を帯びた粘土の瓦礫土壌。

アルベレーゼ(別名コロンビーノ):炭酸カルシウムを多く含む泥灰土の岩石土壌。

 

次回は歴史をご紹介します。

 

カブレオ イル ボルゴ オールドボトル

現在のカブレオの場所 オーベルジュになっています