Vini d'Italia 1989 Gambero Rosso Vol.36
Case Basse-Brunello di Montalcino 1983 その2
下記はCase BasseHP内に書かれているGianfranc曰くの『栽培方法と醸造方法 技術的な洞察について』です。非常に興味深い内容です。面白く、まずは訳してみました。
全てのワイン畑での栽培オペレーション:
・冬季に鋤き返しと自然肥料(堆肥)の埋め込みを行う
・毎年、雑草の除草を手で行う
・ブドウ畝の間の土壌のコンディションも整える。
・必要であればブドウ畝の間も除草する
ワイン畑におけるブドウ樹の栽培オペレーション:
・毎年2月10日前後に手入れを開始する。ブドウ樹木1本に対し2つの芽のみを残す様に摘芽する。
全て手作業で行う。天然由来成分での消毒も行う。
・インヴァイアトゥーラ(ヴェレゾン)は最後の間伐まで続行する。
・ブドウ樹と果実を護る自然な措置:銅、硫黄、ボルドー液、プロポリスは、最長7月25日まで使用可 能とする。決して全体に機械的に実施しない。
・8月の終わりにはブドウ果実に被さり日照阻害となる葉を取る。
ブドウ収穫のオペレーション
・収穫は手摘みのみ。必ず健全なブドウ果実のみをワイン畑でもカンティーナでも選別する。
健康で完熟した果実のみ、一房一房を見極めながら選ぶ。
醸造・熟成・瓶詰のオペレーション
・ブドウはまずワイン畑での選別し、その後にブドウの果実のみに仕分けし、
カンティーナでも手作業によって更に選別する。
果実は選別用のベルトコンベアで運ばれるが、肉眼で健康状態を見極め、更にブドウ粒のサイズ も揃える。
・ブドウ果実を一粒ずつ手作業で見極める。
その後、ベルトコンベアによって直接ファーマ容器(ティーニ・オーク大樽10000l)に入れられる。
・熟成容器への移し替えまでルモンタージュを行うが、
移し替え時には一切の清澄をせず、フィルターもかけない。
・熟成はスロヴェニアンオークの大樽のみで行う(バリックは使用しない)。
フィルターは使用せず、清澄も行わない。必要に応じて移し替えのみ可能。
・唯一の添加物は二酸化硫黄。但しごく少量に留める。
・熟成容器から直接瓶詰するが、フィルターはかけない。
例え4年間熟成後(Brunelloを指す)でもフィルターはかけない。
・使用ブドウはサンジョヴェーゼのみ。絶対に他のブドウやワインを加えない。
・使用ブドウは自社農園から収穫された物のみ。
・新しいヴィンテージの出荷まで何カ月間はカンティーナ内の檻内で保管される。
写真はHPから。但し添付した動画にも同光景が登場しますね。珍しい彼の声も聴けます。ご覧ください。
では次回へ。