目次:ヴィーニ ディ イタリア 1988 ガンベロ ロッソ その2 | 古きイタリアワインの魅力を読み解く

古きイタリアワインの魅力を読み解く

イタリアンワインガイド ガンベロ・ロッソ 1988-1989
イタリアワイン界に多大な影響を与えるガンベロ・ロッソ Gambero Rossoですが、この初期(1988や1989当時)のレアなイタリアワインと古酒の数々を、掘り下げて解説します。

 

 


Vini d'Italia 1988 Gambero Rosso Vol.2

 

1989年、ミラノ・スフォルツェスコ城近くCairoliの新聞スタンド、いわゆるedicolaで1989年版を購入。

他にお勧めは、との問いに、隣の古本屋台bancarella dei libri d’occasione(近隣は多くの古本屋が。目印はoccasioneと書かれた屋台)から、この初年度版1988とI Vini di Veronelliの初年度版Le Cantine di Veronelli。

そう、これは古本です(初年度版Veronelliもいずれご紹介)。
控えめな装丁の1988と、やたらポップな1989が、後にイタリアワイン界に大きな影響力を持つ権威となり、様々な生産者に悲喜交々の物語をもたらす怪物になるとは、この時夢にも思わず。
ただ、初心者の私は、これは福音とばかりに、ここの高評価ワインを片っ端から飲むと決め、名古屋を中心に東京・関西に遠征、イタリアワインを探しては飲む、の繰り返し。当時Tignanello86(レミー)5000円、Sassicaia85 (ワールドインポートマート=スマイル)6500円位。

まず当時名古屋・覚王山のワインブティック・ラ・ターシュの店主・岩田さんに取り寄せをお願いし、地アミの『ハロ―ドゥ』、今池ユニー一階のウォークインセラー(伝説)、月日が経ってからは大曽根『ふじみ家』。

エトリヴァンの佐々木さんにもお願いしつつ、東京は有楽町西武B1、銀座松坂屋、関西はいかりスーパーなどを行脚しました。
 

さて、ガイド創設当時は様々な不安定要素がありました。1988~1990のGambero Rossoは毎年事に装丁を変更し、試行錯誤します。誤植の多さもその表れ。
更にTreBicchieriの判断に多少の忖度が。だから1988はあの様なTreBicchieri32本になってしまったのですが、、、

次回へ。