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グアダルーペのタロット勉強部屋

グアダルーペのタロット勉強部屋にようこそ。タロットカードはただ占いの道具という訳ではない。知れば知るほどその不思議な魅力に惹かれる。ここはタロットと深く向き合う書斎である。

小学5年生の時出会った、木星王先生のタロットの本には、よくクロウリー氏が紹介されていた。トートのタロットというデッキを作った、イギリスの魔術師だ。
近代のリアル魔術師って、何かな〜といつも気になっていた。中学校に入り、木星王先生のタロットの本を何冊も読むうちに、魔術なしにタロットは考えられないとわかってきた。時代は、ムーやMyBirthdayといった不思議系雑誌が全盛の頃、私のクロウリー氏への興味は高まった。
そして、彼の書いた「トートの書」を開いた。この本は、タロットについての論文なのだが、訳が上手いので、するする入って来る。とっつきにくいはずのカバラの話も、サラッと語って来る。

ところが、この本のある部分を読んで、私は恐怖にとらわれた。 
第一部の「タロットとアニミズム」の中で語られた、「術師アブラメリンの聖なる魔術書」についてのエピソードである。この本はメイザース氏がドイツ語から英語に翻訳した、6日間かけて悪魔と接触する本らしいのだが、この英語版の出版にかかわった人々が次々に亡くなったそうだ。書斎に残されていたその本を見つけ出した人々にも災難がふりかかったそうだ。私は怖くなって、魔術にはあまり近づかないようにしようと思うようになった。

後日、木星王先生の監修の元、この魔術書が和訳された。もちろん、怖くて手に取れなかった。(笑)
もちろん、木星王先生は、令和の今でもご存命だ。私が怖がり過ぎたのだろうか?(笑)