令和7年(2025年)がやがて始まる。始まりがある以上、終わりもある。歳の瀬には、さまざまな出来事の始まりと終わりが詰め込まれている。しかし、年が明けると何事もなかったかのように日々が進み始める。そのせいではないが、ある程度の年月を重ねた自分の足跡を振り返ると、まとまりのなさに呆然とすることがある。
そんな折、つい頭が下がるのは褒賞授与のニュースだ。その道一筋に打ち込み、今も研鑽を続ける方々の姿には、ただただ感服するばかりだ。これこそ美しい生き方だと感じる。
今年は「オカヤドカリ」を育て始めた。室内で始めたつもりが、いつの間にかベランダでのビオトープへと広がった。気軽にスナップ写真を撮ろうとしたが、思った以上に難しく、うまくいかずに躊躇することが多かった。
ベランダのメダカは華麗な鱗を俊敏に光らせ、まるで鉄砲玉のように水中を走り回り、体もそれなりに大きく成長している。ただ、気が重いのは、一緒に飼っているエビやドジョウの姿が徐々に見えなくなっていることだ。ときには砂底で動かないまま沈んでいることもあり、☆(星)になったと表現する場面が増えている。気軽に始めたビオトープだが、今では日常の意識をかなり占める存在になっている。「自然体系」を再現することは、思った以上に難しいと実感している。
ビオトープの発端となった「オカヤドカリ」の飼育は、最初は順調だった。しかし、もう少し大きな個体を飼いたいと思い、砂漠の風景をイメージした空間を作り、そこに一匹を迎え入れた。白い陶器のような貝殻にはえび茶色の点描模様が並び、その口からは迫力のある脚が覗いていた。ところが、この新参の一匹が驚きのカオスを引き起こしたのだ。空輸されてきたこの個体は、先住の3倍ほどの大物だった。貝殻のサイズもまるで服のサイズのように、ベビーサイズからS、M、L、XLと続くが、この新入りは明らかにL以上の存在感を放っていた。
到着してわずか2日目、新入りは用意していた別の貝殻にあっさり住み替えた。その行動は大胆で、これまでの慎重な先住者たちとは対照的だった。さらに、ガラス槽内の珊瑚砂に潜り込んでは、エサ皿の下から突然這い出してくる。「drill, baby, drill」を地で行くようなその行動により、槽内は荒れた砂漠のような光景へと一変してしまった。
今後は飼育空間を広げ、水質管理を工夫しながら、室内も屋外も、生き物たちがより快適に過ごせる環境を整えていきたい。
それにしても、「オカヤドカリ」たち同士の仲は意外と良さそうで、ひと安心している。




