brownie’s story tails

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日々のほっこりショートストーリー

​brownie’s storytails









皆さんは推しのメニューはありますか?

このお話は推しという言葉がなかった10年前の事。

いつも片道自転車で30分以上かかるお宅に訪問介護で伺っていた時のこと。


そのお宅はたばこ屋さんなのですが、住人はもう90お店はたまに開ける程度。

今でも番台のようなその席はお気に入りの場所。


そのお婆さんが、私がくるのを楽しみにしている理由。それは今日のオニオンローストが

どんなものかということ。


最初野菜炒めがあまり好きではない私は、そのリクエストに玉ねぎの炒め物を作ればいいと勘違いしました。


でも、玉ねぎだけ?


飴色になるまで炒めたら甘くなる〜


その常識がある程度。


いつも洗いことをしてから取り掛かるのですが


その日も、そしてその次の日も同じリクエストに

私は答えることができませんでした。


うーん🧐もうちょっとなんだけど、シャキッとしてて甘い

いつからかお仕事で行っているのに私の課題となりました。


数ヶ月経って、訪問先が変わることになりました。

雨女でもなかったのにそこに行く時には嵐や雷。

それでも自転車を走らせました。


いつものように少し休んでと言ってから、さて 玉ねぎ炒めて〜


実は私、気がついたのです。これ、フライパンで炒めていないこと。


それはお婆さんがどこかで食べたローストオニオンがとても美味しかったのを話してくれたからでした。


天火はないけどアルミ箔に包んでしばらくオーブントースターに入れました。


市販のタマネギは少し大きいから言われたものが出来上がってくる自信はなかったけど。


あっこんな感じ!でもまだ固いわ。


最後の日、とても美味しそうに食べてくれました。


昨日渋谷のワイン食堂でとても美味しそうなローストされたオニオンの写真

思わず頼んでしまいました。今でも野菜だけ食べるのは苦手な私が。


もう少し塩味があれば喜ぶだろうな!