ダディとマミィと子供たち -20ページ目

ダディとマミィと子供たち

~エチオピア人と国際結婚遠距離生活
家族の日常とエチオピア話・国際結婚あれこれを短編で書き綴る~

長男はドラえもんが大好きだ
小さな頃からずっとドラえもんを携え共にいる
2006年公開だった「のび太の恐竜2006」を見に行ったとき
映画館にドラえもんが来た
写真の列に並び順番を待つ間、息子は落ち着きがなかった
息子の番が来る前に「四次元ポケットに手を入れてごらん?」と私は言った
息子の番が来たが極度の緊張でピッタリとドラえもんにくっつけず、微妙な距離感があった
「もっと寄って寄って!ポケットポケット!!」
意を決し抱きついた息子
写真に写った顔は、頬を真っ赤にして目がキラキラし、照れた笑顔だった
「何でポケットに手を入れなかったの?チャンスだったのに」という私に
やっぱりダメだよ!だってドラえもんの大事な道具があるんだもん」と真っ直ぐな目で言った

あの頃からずっと変わらずドラえもんが大好きで、ドラえもんの存在を信じている
もちろん藤子F不二雄ミュージアムも行きたいのだ
しかしここで疑問が・・・
藤子F不二雄先生が書いていたドラえもん
書いていたということは実在しないというこの事実を彼はどう解釈するのだろうか?

長男は9歳であるが仮面ライダーも信じているし
舞浜ネズミさん(実名を書くと万が一にも読まれたときに可哀想なので伏せる)
12月の世界一有名なおじさん(実名伏せる)も信じている
信じられるのだから信じていれば良いと私は思っている
しかしあまりに純粋な長男はめちゃくちゃ打たれ弱い&ネガティブなのだ
この克服をどうしたら良いものか考えていたある日
夫が「12月のおじさんはまだしも、舞浜ネズミさんはどうだろうか・・・仮面ライダーとドラえもんはカミングアウトしちゃえば?もう9歳なんだから、友達にバカにされない?」
夢を壊したくはない私
「12月のおじさんと舞浜ネズミさんは絶対ダメだよ!仮面ライダーとドラえもんは教えちゃおうか!」

佐藤健君をTVで見かける度に「リョウタロウだ」(仮面ライダー電王)という息子に
「電王っている?」と聞くと「いるし!」とサラッと言った
「それにしては夜のニュースで東京にイマジン(敵)が現れました。非難してくださいとか聞かないよね」
「日曜日にやってるんだけど」
(確かに!)と言い切る息子に意地悪な私は
「仮面ライダーって人が入ってるんだよ」と言った
「そりゃそうでしょ!リョウタロウが入ってるんだから」と言う息子にそれ以上何も言えなかった
よって、いずれ分かる時まで仮面ライダーは居ることになった

藤子F不二雄ミュージアムに行きたいと言った長男に意を決しカミングアウトした私
「ドラえもんは藤子F不二雄が書いた漫画なんだよ~そのミュージアムなんだよ」
「知ってるよ~」
「じゃあ、ドラえもんているの?」
「(笑)いるに決まってんじゃん!」
「漫画なのに?」
「だって2006で会ったじゃん」
「紙に書いた線なのに?」
「あ・・・」

しばしの沈黙の後
「なんでそんな事いうんだよ~!知りたくなかった!!」
息子は泣いてしまった
悪かったなぁと思ったが、いずれにせよ藤子F不二雄ミュージアムに行けば知ってしまう事実ではなかろうか・・・
というより知っておいた方がミュージアムを楽しめるのではないだろうか

しかしドラえもんの一件があって舞浜ネズミさんと12月のおじさんは息子に伏せる決意をした父と母であった

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