ライブハウスの #スピーカー に思うこと・・
(長文・・例によって関係者以外はスルーで・・)
スピーカーは、かつては名機とそれ以外っていう扱いが顕著にありました。それくらい、スピーカーはマイクと同じくらい繊細なデバイスなはずなのです。
いま、どんどんP.A.がハイパワー化し、それに追従して大電力を再生するスピーカーがもてはやされています。
とくに野外のライブなどはこの傾向が顕著です。
スピーカーはその外観からは性能が見えにくいし、スペックを表記してもわかりにくいです。
最近思うのは、屋内のライブハウスやイベントに、屋外用のシステムをそのまま使っている例が多い気がします。
屋外の大電力で鳴らすスピーカーは構造上コーンもエッジやセンターを丈夫に作り、ボイスコイルも太くて相対的にばね下重量が増加します。要するに大電力を入れ、さらにN.F.B.の制御がないとまともに音が出ないのです。
スピーカーの効率はdB(#デシベル:どちらかというと騒音測定でおなじみ)で表記されますが、ここに拘っている方が少ないように思えるのです。
(アンプ出力1Wで鳴らして1m先で100dBの音量が測定されたらそのスピーカーの効率は100dBと判定します)
P.A.用として売り出されているスピーカーは、下は80dB台から上は110dB台まであります。スタジオモニター用として製品化されている名機はだいたい100dB前後です。
例えば、安価で普及している某スピーカーは88dB程度です。
88dBのスピーカーと100dBのスピーカーでは12dBの差があります。3dBで2倍の音量差になるので、88dBのスピーカーへ160Wぶち込むのと100dBのスピーカーをたった10Wで鳴らすのが同じ音量になります。ばね下荷重の増加によるN.F.B.制御に必要な電力を含めるとさらに倍・・
ひと昔(40年くらい前??)には、この100dB級のスピーカーユニットを4個なり8個なりを一つのボックスに収めたものが主流でした。私は今でもこのころのスピーカーを大切にしています。
悪効率のスピーカーではこまかい表現が難しいです。
リバーブの音などは減滅です。
アコースティックギターの音色などは効率のいいスピーカーを繊細なアンプで鳴らしていると、良い音色だとお褒めをいただきます。生音よりも良い音色で鳴らすことも可能です(笑)
もちろん、高効率で繊細なスピーカーはノイズや電気ショックとの闘いになります。それが新座のP.A.の方たちのシステム離れの原因かもしれません。コンセントのHot/Coldは厳守しないと致命的です。これを間違えると、システム破損だけでなく、ミュージシャンの方々の感電にも影響する場合があります。別にどんなシステムでもこれは基本ではあるのですが。
今のP.A.の方たちは #検電ドライバー すらもって無い(どころか知らない)って方が多い気がします。
屋内のライブハウスで使用するスピーカーは、どちらかというとオーディオシステム的な思想と、ギターアンプみたいな楽器の一部としての思想が伴うので、屋外用のシステムとは基本的に異なるものになると思っています。
#NFB制御:ネガティブ・フィード・バック
重たいコーンが慣性で動き回るのを逆向きに電流を流して静止する事でスピーカーのコーンを入力信号どおりに動かす機能