小説、自分で納得いくできではないんですが、僕はプロじゃないんで出し渋っててもしょうがないということで、小説を載せてみることにしました。

下の方から読んでいく形にしてしまってすいません(苦笑


あと、以前の日記に頂いたコメントへは後でちゃんとコメントしますんで。

勝田家自宅

家中を探し回る洋亮。

洋「どこだ、どこだ!?」

周「パパ、何を探しているの?」

洋「ママからの大切な贈り物だよ。」

  その時インターフォンが鳴らされ、荷物が届く。

  あて先は勝田 洋亮、宛名は勝田 斗喜子だった。

周「ママからだ!!」

  中を開けると、ゴルフクラブと手紙が一通入っていた。

「洋亮パパへ。

 いつもお仕事ご苦労様です。パパが一生懸命働いてくれるから今の私たちがあります。

 パパ、ありがとう。 そんなパパに、前に欲しいといっていたゴルフクラブをプレゼン       トします!! 私からのささやかな贈り物です。

 パパ、大好きだよ!! これからも末永く家族一同よろしくお願いしますね!!

                                斗喜子   」

洋「ママ・・・ごめんよ。」

  その場に泣き崩れる洋亮。

その後、洋亮は会社で見違えるように働き出世する。

周斗は新小学1年生として学校に入学。

担任の先生は岡田 順一。

そして自宅には以前、洋亮が破った斗喜子が描いた家族3人が笑っている絵がテープでつなぎとめられて再び飾られた。

                                      完

次の日、墓地

  初めて斗喜子の墓参りに来た洋亮。しかし、先に他の誰かが斗喜子の墓に花を手向けているのを見つける。

洋「あれは・・・・・・」

  洋亮の頭の中に斗喜子と楽しそうに歩いていた男性を思い出す。

洋「あいつ!!」

  洋亮が睨んでいると、視線に気づいたのかその男が近づいてくる。

順「もしかして、斗喜子さんの旦那さんですか?」

洋「ど、どうしてそれを?」

順「やっぱり! 前に斗喜子さんから貴方の写真をお見せしてもらっていたので。」

洋「貴方、斗喜子とはどんな関係なんだ?」

順「あ、申し遅れました。僕は斗喜子さんと同じ小学校に勤めている教師で、岡田 順一と申します。」

洋「斗喜子と同じ小学校の先生?」

順「はい。斗喜子さんにはいつもお世話になっていました。大変すばらしい方だったのに、こんなことになってしまって本当に残念です。」

洋「順一さん、貴方は妻のなんだったんだ?」

順「何だったともうしますと?」

洋「とぼけるな!! 俺は見たんだ!! あんたと妻が仲よさそうに一緒に歩いていたのを!!」

順「洋亮さん、貴方は誤解なさっています。僕と彼女はそんな関係ではありませんよ。」

洋「妻はあんたとの買い物のことを俺に秘密にしていたんだ!!秘密にしなきゃいけない付き合いって言ったら一つしかないだろ!!」

順「そうか、斗喜子さんは貴方に話してなかったのか・・。」

洋「どういうことだ?」

順「洋亮さん、今日が何の日だかご存知ですか?」

洋「・・・・・・・・今日?」

  少し考えてハッとする洋亮。

洋「今日・・・・・・俺の誕生日だ・・。」

  いろいろ大変だったから洋亮自信今日まで気づかなかった。

順「そう、今日は貴方の誕生日。あの日僕は斗喜子さんに、貴方へのプレゼントのことで相談を受けてたんですよ。」

斗「欲しいものがわからなくて、先生の中に詳しい人がいたから聞いてみたのよ。」

  過去の斗喜子の発言を思い出す洋亮。

順「貴方のためにゴルフクラブを買ってあげたいと言っていました。僕はゴルフ通なんですよ。」

  洋亮の心がどんどん不安で満たされていく。

順「きっと斗喜子さんは、貴方が欲しいと言っていたゴルフクラブを内緒で購入して、貴方を驚かせたかったんでしょうね。だから貴方に内緒にしてたんです。」

  洋亮の心臓は、張り裂けんばかりに鼓動していた。

洋「そ、・・・・そのゴルフクラブの名前は?」

順「・・・・キャロウェイです。」

  その場に崩れ去る洋亮。

洋「そ、そんな・・・・。」

順「もしかして、そのことでいらぬ誤解を今日までなされてきたのでしたら謝ります。」

洋「とんでもない!! 私が勝手に誤解してただけです・・。謝らないといけないのはむしろ私の方です。  すいませんでした!!」

  土下座して誤る洋亮。

順「顔を上げてください、僕なら平気ですから。それよりも、貴方が本当に謝らなければならない相手は他にいるんじゃないですか?」

舞宅マンション前

酔いつぶれた舞に肩を貸しながら歩く2人

洋「たっく一人で歩けなくなるまで飲むなよなぁ。」

舞「すっすいま・・・せん。」

洋「もぉ、俺がいなかったらどうするつもりだったんだよ。」

舞「洋亮さんがいたから・・・・」

洋「え?」

舞「・・・・・・・・・・・・・・・・。」

舞宅リビング

洋「ほら、着いたよ。」

舞「・・・・・・・・・・・・・。」

洋「舞さん?」

  突然、舞は洋亮の背中に抱きつく。

洋「ま、舞・・さん?」

  体が硬直する洋亮。

舞「ごめんなさい・・。」

洋「え?」

舞「私、洋亮さんのことがずっと好きでした。でも、洋亮さんには既に奥さんがいらしてた・・。だから、正直奥さんが亡くなったって聞いたとき、嬉しかった・・。もしかしたら、洋亮さんに振り向いてもらえるんじゃないかって思うと、嬉しかった。今、この状況でこんなことしたらいけないのはわかってます。でも、それでも私の気持ちはもう止められない。それほどあなたが好き。」

洋「・・・わかった。」

  携帯の電源を切ると、洋亮は静かに、強く舞いを抱きしめる。

  そして2人は深みにはまっていく。

次の日の朝、勝田家自宅

  朝帰りの洋亮。AM:6時頃、洋亮が帰ってこないため泊りがけになってしまった京子が出迎える。

京「お帰りなさい。」

洋「あ、京子さん、昨日はごめんね。」

京「朝帰りなんて聞いてませんでしたよ?」

洋「ごめんね、仕事が終わらなくて・・・。」

京「それは仕方ないですが、せめて電話にはでてくださいよ。何度も電話したんですから。」

  洋亮は携帯の電源をOFFにしていたことを思い出す。

洋「・・・・あ。」

京「あ、じゃないですよ!! 周斗くん、昨日から熱で寝込んでるんです。」

洋「え?」

京「看病はしましたけど、薬などは飲ませていないので、早く病院に連れて行ってあげてください。」

洋「いろいろとすまないね・・。」

京「それと、周斗くん・・熱でうなされている間、ずっと洋亮さんとお母さんの名前を呼び続けていましたよ。」

洋「そうかい、わかったよ。」

京「では私はこれで。」

  寝室へ行き、寝ている周斗に話しかける洋亮。

洋「・・ごめんな周斗・・。」

  すると、反応したのか寝言を言い出す周斗。

周「パパ、ママ、大好きだよ・・。」

洋「・・・周斗。」

飲み屋

店内は大勢の客でにぎわっている。

近「ぷっは~、仕事の後のビールはうめぇ~!!」

洋「みっともないなぁ、親父みたいなことはやめろよ。」

近「いいんだよ、どうせ俺はもう親父なんだからよぉ。」

洋「たっく、相変わらずだなぁお前。」

近「親父、おかわり~!!」

親「へいっ!!」

洋「おいおい、いいのかそんなに飲んで?」

近「うっせ~なぁ、お前は俺のお袋かっつうの!」

洋「俺は、ただ心配してるだけだよ。」

近「それが余計なんだよ。せっかくの酒の席なんだから楽しくのもうぜ。」

親「へいお待ち!!」

  出された酒をお猪口にトクトクと注ぐ龍次。

近「お前さぁ、斗喜子さんが亡くなってから、変わったよなぁ。」

洋「え? そうか?」

近「そうだよ。・・・愛する人を亡くすってのは、相当辛いだろうよ。」

洋「・・・・・・・・・どうかな。」

近「あ? よく聞こえなかったぞ?」

洋「いや・・なんでもない。」

近「俺のかみさんはよぉ、そりゃあべっぴんさんでよ、おれぁ、辛い時も悲しい時も何度もかみさんに助けられてきたよ。あいつがいなけりゃぁ、今の俺はないね。おれぁ、幸せ者だよ。」

洋「そうか、良い奥さんなんだな。」

近「お前んとこのかみさんはどうだったんよ?」

洋「斗喜子!? 斗喜子は・・・・・・。」

  洋亮の頭に新婚ほやほやだった頃の楽しい思い出が蘇る。

  同時に他の男と歩いていた姿も思い出す洋亮。

  

  トゥルルルル、トゥルルルル。龍次の携帯がなる。

近「はい、もしもし? うん、うん、わかった。」

洋「どうした?」

近「悪い洋亮!! 噂をすればなんとやらだ、かみさんが寂しいからすぐ帰って来いって。ってことで、誘っといて悪い!! 後は一人で楽しんでくれ!!」

洋「お、おい!! 行っちまったよ・・。たっく、羨ましいよ・・。」

話し相手がいなくなり、急に孤独感に悩まされる洋亮。

洋「こんなことなら残業だなんて言うんじゃなかった・・・。」

  そんなことを考えながらちびちび酒を飲んでいると、突然後ろから声をかけられる洋亮。

舞「あれ、洋亮さんじゃないですか!!」

洋「・・・・・あ。」

次の日、会社。

部「洋亮くん、この企画じゃだめだ!!」

洋「すいません。」

部「あれから業績が下がる一方だな。こんなことは言いたくないんだが・・・これが今後も続くようなら君にも覚悟してもらわなきゃいけなくなるよ。」

洋「すいません。」

  肩をがっくりと落として席に着く洋亮。

  隣の席に座っている近藤 龍次がちょっかいをだしてくる。

近「おい洋亮、どうしたぁ? セックスレスがたたってんじゃないのかぁ?」

洋「うるさいぞ、仕事に集中しろ。」

近「冗談だよ、お前もなかなか苦労してんだなぁ。」

洋「ほっといてくれよ。」

近「連れないこと言うなよぉ。そんなことよりさ、今日仕事終わったら一杯やりにいこうぜ!! お前ストレスたまってんだろ? 酒飲んで忘れようぜ!!」

洋「あぁ・・息子が待ってるからスマン。」

近「お前そんな人生で良いのかよ? 一生息子のために誘いを断るつもりか? それぐらい何とかなるだろ~?」

洋{・・・・・・・・・そういえば、あれから周斗につきっきりで、自分の時間がなかったな。 ここんとこ疲れやストレスが溜まってるのは事実だ。確かにちょっとぐらい休憩は必要なんだろう。 でも、周斗はどうする? そうだ、京子さんには悪いが、連絡して時間を延長してもらおうか。そうしよう。・・・・・・・・・・・・・・}

洋「やっぱり行くよ。」

近「そうこなくっちゃな!! さぁ仕事片付けよっと。」

  携帯を取り出して、京子の携帯へかけ始める洋亮。

勝田家自宅

京「もしもし? はい、あ、はい大丈夫です。はい、わかりました。」

周「どうしたの?」

京「お父さんね、今日は残業で帰りが遅くなるんだって。」

周「・・・・パパ。」

日曜日、ワンダーランド

洋「いやぁ~遊園地なんて久しぶりだな周斗!! 今日は思う存分楽しむんだぞ!!」

周「・・・・・・・・・・・。」

相変わらず元気の無い周斗。

その空気を察してか、舞が慌てて話を進める。

舞「私も久しぶりなんです! 楽しみだな~」

洋「よし! じゃ~まずはジェットコースターに乗ろう!! 行くぞ周斗!!」

周「・・・・・・・・・・うん。」

  3人は次々と乗り物に乗っていく。どれも洋亮と舞がはりきるばかりで、周斗は半ば強制的に乗せられているだけであった。

  キャぁぁぁぁぁ!!

      うわぁぁぁぁぁ!!

          気持ちいいぃぃぃぃぃ!!

大半の乗り物を乗り終えてベンチで休憩する3人。

洋「ふ~、楽しかったなぁ周斗!!」

舞「そうだねぇ~、ジェットコースター怖かったねぇ!!」

周「・・・・・・・・・・・。」

  周斗が元気ないので、洋亮と舞は互いに顔を見合わせて落胆する。

洋「なぁ、周斗、お前いったい何が不満なんだ?」

舞「まぁまぁ洋亮さん落ち着いて。」

  周斗はうつむいている。そうしていると、なにやら奥の方から50代後半ほどの奥様方が歩いてくる。

奥「まぁ~可愛いお坊ちゃんだこと!!」

  急にそう言って洋亮と舞の顔を見る奥さん。

奥「なるほどねぇ・・育ての親が美男美女だとこんなに可愛らしいお子さんが生まれるんやねぇ~。」

  それだけ言い残して去っていく奥様方。あっけにとられる洋亮と舞。

洋「な、何だったんだろうね今の・・・。」

舞「私たちって傍から見ると、家族のように見えるんですかね?」

洋「・・・え?」

  舞の返事を待たないまま、周斗が勢いよく喋りだす。

周「やっぱりだ!!」

洋「ど、どうした周斗!?」

周「パパはもうママの事なんかどうでもいいんだ!!ママの事なんかより、他の女の人の事の方が大事なんだ!!」

  突然の周斗の発言に目を丸くする洋亮。そして、何かが爆発したように大声で怒鳴りだす洋亮。

洋「馬鹿や朗!! パパがいつそんなこといった!? パパはいつだってお前やママのことを考えてたさ!!」

舞「よ、洋亮さん落ち着いて!!」

  舞の静止を振り切り、周斗の肩を揺さぶる洋亮。

洋「なのにお前はどうだ!? パパの足を引っ張るような真似ばかりして!!だいたいな、ママだって他の男と勝手にデートするような妻だったんだよ!! パパだって同じようなことして何が悪い!? だいたいママはもういないんだ!!」

  

  客の話し声でにぎわっていた通りが静まりかえる。

洋「・・・・・・・帰ろう。」

次の日の朝、勝田家自宅

ピンポーン・・・・

自宅のインターフォンが鳴らされる。インターフォン越しに話す洋亮。

洋「・・・はい、どちら様?」

京「あ、頼まれたホームヘルパーの者です。」

洋「あぁ・・どうぞ中へ。」・・・ガチャ。

中へ入る京子。出迎える洋亮。

京「初めまして、藤崎 京子と申します。」

洋「勝田 洋亮です。」

周「パパ~? その人誰?」

眠い目をこすりながら出てくる周斗。

洋「周斗・・・・、昨日話しただろ? この人が、パパが留守にしている時お前の面倒を見てくれる方だよ。」

京「初めまして周斗くん!! これからよろしくね。」

周「・・・・・・・・・・・。」

洋「こら周斗、京子さんに挨拶は?」

周「・・・・・・・・。」

周斗は背を向けてリビングへ戻っていく。

洋「あ、こら周斗・・」

京「あ、良いんですお父さん。周斗くん、お母さんを失くされたばかりですし。」

洋「すいません。」

京「いえ、仕事ですから。」

洋「じゃあ、私も仕事に行ってきますので、周斗のこと頼みます。」

京「はい、任せてください!」

仕事に行く洋亮。

勝田家リビング。

ソファーに座り、ボーっとテレビを見ている周斗。

京「周斗くん、何の番組みてるの?」

周「・・・・・・・・。」

テレビの画面には幼児向けのアニメが放送されている。

写っているのは子供と、その母親。

京「周斗くん・・・。」

PM18時、勝田家リビング。

周斗が心配で、仕事を早くきりあげ、帰宅する洋亮。

洋「どうでした?」

京「ええ、なんとか仲良くなろうと話しかけてはみたんですが、今日のところは私が一方的に話しかける形で終わりました。そのほかは問題ありませんでした。」

洋「そうですか。いろいろとありがとうございました。またお願いします。」

京「いえ、こちらこそ力不足ですいませんでした。それでは失礼します。」

勝田家を後にする京子。

周「あ、パパお帰りなさい。」

洋「ただいま。今日、京子さんと全然お話できなかったんだって?」

周「・・・・・・・・・。」

洋「どうした? 周斗、前は誰とでも気軽におしゃべりできてたじゃないか?」

周「・・・・・・・・・。」

洋「そっか、話したくないのか。・・じゃ、ご飯にしようか。パパ今日は疲れちゃったからコンビニで買ってきちゃったよ。」

コンビニ弁当を取り出し、周斗に手渡す洋亮。

無言で受け取る周斗。

洋「・・・ん? どうした?」

周「・・・・・・・・・。」

洋「コンビニ弁当じゃ不満か? ごめんなぁ、また今度作ってやるから。」

周「・・・・ねぇ、パパ?」

洋「ん?」

周「ママはどこ?」

洋亮の顔から笑顔が無くなる。

周「ねぇ、ママはどこにいるの?」

洋「ママはね、もういないんだ。」

周「どうして?」

洋「ママは天国に行ったんだ。」

周「やだよ、そんなの嫌だよ! ママに会いたい!!」

洋「ごめんな、ママは・・」

周「ママ、ママ、どこなの? ママー!!」

泣きながら大声で叫ぶ周斗。

洋「いい加減にしなさい!! ママは死んだんだ!! もう、会えないんだ!」

怒鳴りつける洋亮。

周「・・・・・・・・!?」

洋「あ、ごめんな、そんなつもりじゃ・・・。」

  泣きながら勢いよくリビングを飛び出していく周斗。

次の日、会社

デスクワークに励む洋亮。

部「洋亮くん、キミがさっき提出してくれた書類だけど、全然だめだねやり直しだ。」

洋「すいません。」    

部「どうした?いつものキミとは思えんできだったぞ?」

洋「すいません。すぐにやり直します・・・・。」

  その様子を見ていた舞が、洋亮に近寄ってくる。

舞「洋亮さん、最近奥様を亡くされたばかりなんだから、落ち込んでて当たり前ですよね。それをあの意地悪部長!!」

洋「あ、いやいいんだ。実際仕事に支障がでているのは否めないし、それに、妻のことで悩んでいる訳じゃないんだ。」

舞「え? どういうことですか?」

洋「息子がね・・元気ないんだ。そうとう堪えたらしくて・・。昨日も、ママ、ママって泣いてたんだよ。」

舞「そうだったんですか・・・心配ですね。」

洋「うん、あの子だけは、なんとか幸せにさせてあげたいんだよ。何か良い解決策はないかなぁ・・・。」

舞「あ、そうだ! 今度のお休みに周斗くん連れて遊園地にでも行ってみたらいかがですか?」

洋「遊園地?」

舞「そうですよ、楽しいことをしている時は嫌なことも忘れられるものです!!」

洋「そうか・・・遊園地か・・・。 なぁ、舞さん」

舞「何ですか?」

洋「そのぉ・・どうにも息子と2人だけで行くのは自信がなくて・・。俺、そういうのは全部妻に任せっきりだったからどうしていいかわかんないんだよ。だから・・・よかったら一緒に来てもらえないかな?」

舞「え?」

  一瞬戸惑いを見せる舞

洋「む、無理ならいいんだ。」

舞「いえ、そんな・・行きます!!行かせてください!!」

登場人物

勝田 洋亮「ようすけ」 30歳

周斗の父・早とちりな性格。

勝田 斗喜子  32歳

周斗の母・東宝小学校の教師

勝田 周斗  5歳

藤崎 京子  24歳

ホームヘルパー

七瀬 舞  26歳

洋亮の会社の同僚

近藤 龍次  30歳

洋亮の会社の同僚

岡田 順一  28歳

東宝小学校の教師

「部」→部長

今日は洋亮の仕事が休みで、家族揃っての久々のお出かけ。

遊びつかれた勝田一家は帰りの車の中でのんびりと過ごしていた。

周「今日は楽しかったね!!」

斗「そうね。ママはしゃぎすぎて疲れちゃった。」

後部座席で話している二人を運転しながらミラーで見る洋亮。

洋「はは、ママ子供みたいだったなぁ周斗。」

周「うん♪ ママ、僕と同じだね~!」

斗「そうねぇ周斗、ママはパパと違ってまだまだ若いもんね~。」

洋「ママの方が年上じゃん・・・」

斗「何か言った?」

洋「い・・・いえ何も。」

周「ママ、喧嘩しないで。」

斗「ママは喧嘩なんかしてないよ」

洋「そうだぞ周斗、パパたちは喧嘩なんてしないんだ。」

周「どうして?」

洋「愛に、満ち溢れているから。」

斗「まっ、パパったら。」

周「そっか!! よかったぁ。」

洋「そういえば、帰りに寄ったデパートにあったゴルフクラブ・・・あれなんていったかなぁ・・・。 キャ・・キャロ・・キャロウェイだ!!。」

斗「買いませんよ。」

洋「まだ何も言ってないだろ~?」

周「え?何々? パパ、ママに何か買ってもらうの? いいなぁ僕にもおもちゃ買って!」

斗「また今度ね~」

周「ちぇ・・ママがそういう時はいっつも買ってくれないんだよなぁ・・。」

斗「いい子にしてたら買ってあげる。」

周「ほんとかな~?」

斗「あ、ママ疑う子には買ってあげません!」

周「ごめんなさいママ~」

斗「わかればよし!」

洋「相変わらず手厳しいなぁママは。」

皆「あはははははははは。」

斗{・・・・・・・ゴルフクラブかぁ・・・・・・・・}

2日後、勝田家自宅リビング

洋「なぁ、今日の2時頃、何してた?」

斗「え? 別に家で普通に過ごしていたわよ?」

洋「本当に?」

斗「何よ急に・・・」

洋「・・・・どうして嘘をつくんだ?」

斗「え? 嘘じゃ・・」

洋「俺は見たんだお前が2時頃男と2人で歩いていたのを!!」

斗「・・・・・・・・!?」

洋「どういうことだ!!」

斗「どうって・・・・買い物してただけよ。」

洋「男と2人でか? 妙にお前に馴れ馴れしかったじゃないか! あいつ誰なんだ!?」

斗「学校の先生よ。欲しいものがわからなくて、先生の中に詳しい人がいたからきいてみたのよ。そしたら一緒に来てくれるって話になったの。」

下を向いて話す斗喜子。

洋「嘘をつくな!! 何年お前と一緒にいると思ってんだ? お前の顔をみれば、何か隠し事をしていることぐらいすぐにわかるんだ!!」

斗「嘘なんかついてない! あの人はほんとにただの・・・」

洋「もういい!!」

そう言って怒鳴ると、飾ってあった斗喜子が描いた家族3人が笑っている絵を真っ二つに破き部屋を出て行く洋亮。

斗「・・・・・・・・・・・・・。」

斗喜子と洋亮の間で破かれた絵を拾う斗喜子。ふとドアを見ると、ドアを少し開けて中の様子を見ている周斗に気づく斗喜子。

斗「・・・周斗。」

周「ママ・・パパどうしちゃったの?」

斗「・・・ごめんね、なんでもないから。心配しないでね。」

次の日、交差点。

買い物を終えて帰宅中の斗喜子と周斗。

斗「・・・・・・・・・・・。」

周「ママ!」

斗「・・・・・・・・・・・。」

周「ママ、ねぇ、ママったら!!」

斗「・・・・!?  ん?なに周斗?」

周「もぉ~、聞いてなかったの?」

斗「あ、ごめんね、ママちょっと考え事してて・・・。」

周「昨日のパパのこと?」

斗「え?・・・うん。」

周「仲直りしてないの? 」

斗「・・・・・・・・・・・。」

斗{・・・・・・・・どう言えば、あのことを悟られずに信じてもらえるんだろうか・・・・・・・・・}

周「・・・・マ・・・・マ・・・・ない・・・ぶない・・・ママ危ない!!」

斗「え?」

昨夜の事を深刻に考えながら歩く斗喜子には、周りのものには一切の注意がいっていなかった。・・・・・迫り来るトラックにも。

キキーーーーーーーーーー・・・・・・ドゴーーーーーーーン!!!

周「ママァァァァ!!!!!!!」

薄れ行く意識の中、斗喜子の脳裏には洋亮の姿が写っていた。

斗「あ、あな・・・・・・た。」

一週間後、火葬場

燃やされていく斗喜子を、まるで感情を失くしたかのように無表情で見つめる洋亮と、大粒の涙を浮かべながら見つめる周斗。

洋「・・・・・・・・・・・・・・。」

周「・・・・・・・ママ。」

僕、自分で今の大学、大阪芸大に行きたくて入学しました。 だけど、正直悩んでます。

入学して半年、本当に僕はこの学校で良かったのかって感情が高まるばかりなんです。なにか自分のためになっている気がしないんですよ今の授業。自分なりに就職の事考えているんですが、すごく不安なんです。 今の学校を辞めて、専門学校に行きたいなんて言ったら・・・・すっごく怒られるんだろうな。 でも、今の気持ちのままでいたくない。

明日、カウンセリングを受けてこようと思っています。

このブログを読んでくれている皆さんにも助言を頂きたいのですが・・・。

親不孝者ですね僕って・・。