きいちゃんが亡くなり、悲しみと後悔で胸がいっぱい。

しかし、もっと悲しかったのは相方インコちゃんのタローです。

タローはきいちゃんと11年も共に過ごしてきたので、きいちゃんの変わり果てた姿を見たタローは、とてもびっくりし、そして戸惑った表情をしていました。

その後も、きいちゃんの眠っているカゴを何度も背伸びしながら見つめていました。

さらに、きいちゃんは二度としゃべることもお話しすることも、起き上がることはないと分かったタローは、その日はご飯を食べることも羽繕いをすることもなく、飛ぶこともままならないほど気落ちしました。

私はそんなタローの姿を見て、さらに悲しくなり、同時にタローに寂しい想いはさせたくないと誓いました。

少し落ち着いてきたものの、タローがきいちゃんを見つめるあの姿を思い出しては涙がこらえきれず、陰で泣いたりもします。

きいちゃんを病から救えなかったことはもちろん、タローのあのかわいそうな表情や仕草が頭から離れられず、泣きたくないのに泣いてしまう。


セキセイインコは仲間意識が強い鳥さんだということは存じていますが、それ以上に喜怒哀楽が豊富で賢く、そして純真な心を持っている。

長年共に過ごしてきた相方を亡くして、心配して何度も背伸びしながら見つめるタロー。

その瞬間が脳内で悲しい音楽と共に再生されるんです。

でも、一番傷ついたのはタロー。私が早く立ち直り、残されたタローを守り続ける。

いつまでも泣いてたら、きいちゃんに申し訳ない。