合格への道のり("3つの道"編)

合格への道のり("3つの道"編)

これまで宅地建物取引士試験、行政書士試験、司法書士試験、海事代理士試験及びマンション管理士試験に一発合格しました。2022年からは受験生、実務家(士業)及び講師の3つの道を歩みますので、どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m。

皆さん、こんにちは。

リーダーズ総合研究所・講師の板野です。

 

9月に入って早くも1週間が過ぎました。

私の方は相変わらず事業所の代表としての業務に追われつつ、事業所の定休日等には神保町オフィスに出勤し、講師としての仕事に取り組んでいます。

 

原則として土日は事業所に出勤しているので、定休日(火曜日)以外は平日のいずれかで共同代表の妹と交替で休暇を取るようにしました。

 

講師の取組みの1つとして、5日(木)に第18回(地方自治法)の配信が開始され、"サクッと解答シリーズ"(全18回)の配信は全て完了しています。

 

視聴回数が1000回を超えるものも複数あって、毎回多くの方に受講していただき、大変感謝しております。

 サクッと解答!第17回(行政事件訴訟法)

 

 サクッと解答!第18回【最終回】(地方自治法)

 

なお、最終回は多くの受験生が敬遠しがちな「地方自治法」を取り上げています。

令和5年度本試験は過去に出題されたことのない条文問題が出題されましたので、苦戦された受験生が多く更に敬遠される可能性が高くなったのかもしれませんが、実は地方自治法は同一の条文が繰り返し出題される傾向が強い分野です(再出題率約75%)。

 

今回は、平成25年度以降に出題された地方自治法の「条文ランキング」をお示ししていますので、本ランキングを下に学習対象を絞り込んでしっかり対策して欲しいと考えています。

 

また、"白紙答案をなくそう"と称して、サクッと解答シリーズで取り上げることができなかったテーマに関する事例問題を中心として、3日(火)からX(旧Twitter)の方で問題、解答・解説の順で配信を開始しております。

 白紙答案をなくそう!第1回(民法)

 

(第1回問題)

(第1回解説)

(第1回解答)

 

本シリーズは週2〜3回のペースで平日に配信していく予定ですが、主に社会人受験生を対象として通勤時などの隙間時間を活用することを企図しており、

①朝通勤時(問題編)

②昼休憩時(解説編)

③夜帰宅時(解答編)、の順に配信しています。

 

第1回は民法の改正論点を取り上げましたが、想定以上に好評でしたので、第2回以降も鋭意問題を作成の上、配信していく予定です。

 

ちなみに、本シリーズを上記の時間帯で配信するきっかけとなったのは、気鋭の文芸評論家・三宅香帆先生の著書「なぜ働いていると本が読めなくなるのか(集英社新書)」を拝読したからです。

 

私も経験ありますが、仕事や家事などで疲れた時、人はついついスマートフォンに手を伸ばし、ダラダラと眺めてしまう傾向にあるようです。実際、電車内でもスマートフォンを眺めている乗客が多数を占めています。そうであるならば、スマートフォンで眺める時間に記述式の学習ができるのではないかと考えて企画したものです。

image


近年の行政書士試験(記述式)は問題文中にテーマ・論点が明示されておらず、問題文を一読しただけでは、それらを把握しづらい問題が出題される傾向にあって、受験生の中にも何を記述して良いかわからず、白紙答案や全く的を外れた答案などが目立つようになっております。

 

上位数%の受験生を除いて択一式(+多肢選択式)だけで180点突破するのは非常に難しくなっており、多くの受験生は記述式の出来が合否を決しているので、白紙答案等をなくし、記述式を含む総合点で合格できる力を習得できるよう、考えたものが"サクッと解答シリーズ"や"白紙答案をなくそうシリーズ"です。いずれも隙間時間を活用して受講できるよう、内容をまとめておりますので、本シリーズを通じてしっかり記述式対策を行っていただけますと幸いです。

 

更に、山田斉明先生が担当される「出題予想テーマ的中プロジェクト(赤枠)」の内容を踏まえて、超直前期に出題予想問題をピックUPしてYouTubeにて配信することを考えております(詳細は現在調整中なので、詳細は別途告知します)。

 

行政書士試験の受験生は直前期に突入し、日々の仕事や家事との両立の中での学習に大変苦労されていると思料しますが、私もリーダーズ総合研究所の講師として最後までしっかりサポートしていきますので、受験生の皆さんも最後まで諦めずに頑張って下さい!

 

 

ところで、目下講師の活動拠点である神保町オフィスについて、前回の記事もお伝えした通り、書籍がオーバーフロー気味の書架の整理を企図してデスク下のデッドスペースを有効活用するため、移動式の収納ラックを購入しました。3日(火)に届いたので早速組み立てて、書架で溢れていた書籍の一部配置しました。

(通常使用時)

(デスク下に収納時)

 

収納ラックにはキャスターが付いているので帰宅する際はデスク下に収納していますが、元々置いてあった収納カゴと併せてピッタリのサイズです。収納ラックには判例六法や逐条解説などの専門書を配置しましたが、使いやすい配置は今後デスク横の書架と使い分けながら考えていきます。

 

これで残すデッドスペースはデスク用引き出しのみとなりました。

中でも最も高さのある最下の引き出しは意外と収納が難しく、現在はスマートフォン専用のラベルプリンター(画像)や電気ケトルなどを収納していますが、高さがあるので引き出し内を上下2段にできるラックがあると便利だと考えて、検索しているところです。

 

いずれにしても、講師(将来は士業+講師)としての拠点は書籍(専門書)が充実してまいりました。専門書は講師として、士業(実務家)としての業務の重要なツールになりますので、収納ラックによって更に書籍の収納スペースを創出できたことだし、自宅に保管中の専門書を少し運ぼうと思っています。

 

 

さて、前置きが長くなりましたが、タイトルにある通り、受験生の活動について11月の貸金業務取扱主任者試験に向け、学習計画を立ててみました。

 

前回のブログでその準備を始める旨、お伝えしたばかりですが、8月31日(土)からの1週間における可処分時間(=勉強時間)を計測しました。

(勉強時間記録)

8月31日(土): 45分

9月 1日(日): 30分

9月 2日(月): 30分

9月 3日(火):120分(事業所の休業日)

9月 4日(水): 60分

9月 5日(木): 45分

9月 6日(金): 90分(事業所を共同代表と交代で休暇)

合計      :420分(1日平均:60分)

 

平日は火曜日の定休日と共同代表である妹と交替で休暇を取得することにした日の2日間は少しまとまった時間を確保できそうですが、土日を含むそれ以外の日は原則として事業所に出勤しており、雑多な業務や(夜の)接待等がありますので、勉強時間はほぼ0に等しい結果となりました。

 

この状況を踏まえ、1週間の勉強時間は7時間(1日平均:1時間)と計測できましたので、あとはこの時間を活用して、どのような学習計画を立てるかが重要となります。

 

  学習計画

全体計画

前回のブログで分析したとおり、貸金業務取扱主任者試験の肝は「貸金業法」と「民法」。

貸金業法は1週間で1回転できる計算ですが、これに民法を加えて2週間を目途に1回転するのが目標となります。

 

まずは主要2科目を得点源とする必要があるので、残り2ヶ月の内、最初の1ヶ月は2回転するのが目標。この期間で主要2科目の基礎を固めます。

 

すなわち、今回は、主要2科目は9月から繰り返し学習し、特に貸金業法について重要な論点は常識レベルまで記憶の精度を上げていく。そして、直前1ヶ月に突入したら、その他科目の学習を開始し、短期記憶として脳内に詰め込むという戦術を採ります。

 

当面の計画(最初の1ヶ月)

貸金業法は1週間で1回転できましたが、当面は民法との並行学習になりますので、2週間を1サイクルとして、最初の1ヶ月は主要2科目の学習に集中し、2回転するのが目標となります。

 

民法については他資格の受験を通じて基礎知識は身に付いているので知識の忘却が主となりますので、学習の比重は貸金業法7:民法3とし、民法の学習は隙間時間を充てることにします。

 

なお、学習を効率的に進めるため、下記講座を受講

◯TAC「2023年合格目標総合本科生(基本講義全16回)」(1回=2時間30分)※昨年度版

 

学習計画(9月8日〜20日)

これまでの受験と異なり、学習時間が大幅に制限されているので、午前、午後、夜の3区分に分けず、その日の学習ノルマだけを決めて、その日の隙間時間等に学習するスタンスとします。

 9月7日(土)

学習計画の作成【済】

 

 9月8日(日)

(学習ノルマ)

①法及び関係法令に関すること

第12章※(利息と保証料の規制)【済】

※TACテキストの章立て。以下同じ。

 

 9月9日(月)

"白紙答案をなくそう"第2回の配信

 

(第2回問題)

(第2回解説)

(第2回解答)

 

(学習ノルマ)

進捗なし

 

 9月10日(火)

※神保町オフィスに出勤予定

※事業所の定休日につき自宅学習

7月以降、事業所のトラブル処理でほとんど休息できていなかったので、今日は神保町オフィスに出勤せず、自宅で静養することとし、司馬遼太郎先生の小説(全8巻)を読破

 

(学習ノルマ)

③資金需要者等の保護に関すること

第31章(消費者契約法)【済】

第32章(景品表示法)【済】

第33章(紛争解決手続等)【済】

第34章(貸付自粛)【済】

 

 9月11日(水)

※今日から朝型にシフトチェンジ

朝5時に起床して日課の坐禅を組んだ後、購入したばかりの法律書2冊を通読

 

(学習ノルマ)

④財務及び会計に関すること

第35章(源泉徴収と青色申告)【済】

第36章(企業会計)【済】

 

 9月12日(木)

"白紙答案をなくそう"第3回の配信

 

(第3回問題)

(第3回解説)

(第3回解答)

 

(学習ノルマ)

進捗なし

 

 9月13日(金)

※神保町オフィスに出勤予定

※業務上のトラブルで急遽事業所に出勤

帰宅後、京都大学・潮見佳男教授が生前に収録した講義DVDを受講

 

(学習ノルマ)

③資金需要者等の保護に関すること

第30章(個人情報保護法)【済】

 

学習計画の見直し【済】

<管理業務主任者試験>

第1章※(民法とは)【済】

第2章※(契約による債権債務の発生 全体図【済】

第3章※(契約の成立要件と有効要件)【済】

第4章※(意思能力と行為能力)【済】

※LECテキストの章立て。以下同じ。

 

24日(火)から10月1日(火)まで岡山市内に出張することが決まったので、その前日23日までに試験科目を1周することに方針変更した(岡山市内に滞在中は勉強時間の確保が非常に難しいと思料されるため)。

 

加えて、他資格の試験として管理業務主任者試験(5問免除)を受験できないか検討しており、両資格試験の試験科目として「民法」は重複していることから、併せて学習する(あくまで優先すべきは貸金業務取扱主任者試験)。

 

なお、学習を効率的に進めるため、下記講座を受講

◯LEC「出る順!1日1時間速習講座(全35回)」(1回=60分)

 

 9月14日(土)

※取引先との商談後、自宅に直帰して大幅に勉強を進めた(3日分の学習ノルマを消化)

⇨22日・23日を予備日

(学習ノルマ)

<貸金業務取扱主任者試験>

②貸付け及び貸付けに付随する取引に関する法令及び実務に関すること

第13章(契約)【済】

第14章(制限行為能力者)【済】

第15章(代理)【済】

 

<管理業務主任者試験>

第5章(代理)【済】

第6章(契約の類型と性質)【済】

第7章(売買)【済】

第8章(賃貸借)【済】

第9章(請負)【済】

第10章(委任)【済】

第11章(使用貸借)【済】

 

 9月15日(日)

※最近は近代以降の西洋史に関する書籍を読書

 

(学習ノルマ)

<貸金業務取扱主任者試験>

②貸付け及び貸付けに付随する取引に関する法令及び実務に関すること

第16章(債務の消滅)【済】

第19章(消滅時効)【済】

 

<管理業務主任者試験>

第12章(債権の消滅)【済】

 

今日から外出時は基本書を持参し、移動中などに読み進めることとした。当面は「リーガルクエスト(LQ)行政法(第5版)」

 

<その他>

LQ行政法「第1章第1節(行政法とは)」

※<その他>について、当面学習ノルマは決めず、単にその日の進捗を記録

 

 9月16日(月・祝)

※勉強時間"0"を改善するための取り組みとして朝型にチェンジし、 

①朝の出勤前:1時間

②昼休憩:1時間、を勉強時間に充てるようになってどん底の状態は脱出

 

今日の読み物は「日本語練習帳」

"文章の縮約"は文章全体を縮尺して所定の文字数に段落を付してまとめる技法で、著者の大野晋先生が「卒業して社会に出でから役に立ったと何人もから聞きました」と述べている通り、秀逸な技法だと思います。

 

(学習ノルマ)

<貸金業務取扱主任者試験>

②貸付け及び貸付けに付随する取引に関する法令及び実務に関すること

第17章(債務不履行)【済】

第18章(債権者代位権と詐害行為取消権)【済】

第20章(債権譲渡と債務引受)【済】

 

<管理業務主任者試験>

第13章(債務の不履行)【済】

第14章(所有)【済】

 

<その他>

来年度に開講予定の講座パンフレット(原案)作成

 

 9月17日(火)

※神保町オフィスに出勤

(学習ノルマ)

進捗なし

 

<その他>

次年度の新講座に向けたミーティング

木村草太教授の著書「憲法」を拝読

 

 9月18日(水)

(学習ノルマ)

<貸金業務取扱主任者試験>

②貸付け及び貸付けに付随する取引に関する法令及び実務に関すること

第21章(債務者の相続)【済】

第22章(連帯債務と連帯債権)【済】

第23章(保証債務)【済】

第24章(質権と抵当権)【済】

 

<管理業務主任者試験>

第15章(担保)【済】

第16章(不法行為)【済】

第17章(相続)【済】

第18章(法人)【済】

 

<その他>

"白紙答案をなくそう"第4回の配信

 

(第4回問題)

(第4回解説)

(第4回解答)

 

 9月19日(木)

(学習ノルマ)

<貸金業務取扱主任者試験>

②貸付け及び貸付けに付随する取引に関する法令及び実務に関すること

第25章(不当利得と不法行為)【済】

第26章(約束手形と電子記録債権)【済】

第27章(強制執行)【済】

第28章(倒産法)【済】

第29章(犯罪による収益の移転防止に関する法律)【済】

※今日までにTACテキストの全範囲を学習

 

<その他>

刑事訴訟法の入門書を通読

 

学習計画の作成(20日〜23日分)【済】

岡山出張までに、貸金業務取扱主任者試験で最も出題数の多い①法及び関係法令に関することの全範囲(第1章〜第12章)を復習する方針

 

なお、2周目からは、主要科目である貸金業法について実務書を使って学習を進める。一方、マイナー科目の内、過去に学習したことのない法令は入門書を通読

 

 9月20日(金)

※神保町オフィスに出勤予定

(学習ノルマ)

<貸金業務取扱主任者試験>

①法及び関係法令に関すること

第1章(貸金業法の目的と用語の意味)

第2章(貸金業法の登録)

 

<その他>

山口厚先生の「刑法各論(第3版)」を通読

 

"白紙答案をなくそう"第5回の配信

 

(第5回問題)

(第5回解説)

(第5回解答)

 

 9月21日(土)

(学習ノルマ)

<貸金業務取扱主任者試験>

①法及び関係法令に関すること

第3章(貸金業務取扱主任者)

第4章(経営管理)

第5章(禁止行為)

第6章(広告・勧誘の規制)

 

<その他>

 

 

 9月22日(日)

(学習ノルマ)

<貸金業務取扱主任者試験>

①法及び関係法令に関すること

第7章(書面の交付)

第8章(取立て行為の規制等)

第9章(債権譲渡等の規制)

 

<その他>

岡山出張の準備

 

 9月23日(月・祝)

※24日(火)からの岡山出張に備えて午前のみ出勤

(学習ノルマ)

<貸金業務取扱主任者試験>

①法及び関係法令に関すること

第10章(過剰貸付けの禁止)

第11章(貸金業者の監督)

 

<その他>

岡山出張の準備

_____

 

以降は23日までの学習状況を勘案して学習計画を立てることとします。

 

ところで、2019年度に行政書士試験の受験勉強を始めて以来、法律書に一辺倒となりつつあった読書について、経営者として、また将来の士業(実務家)としての視界を拡げるため、最近は法律書以外の書籍を読み始めました。

 

 

その一例として画像の書籍がありますが、私が陽明学に興味を持ち始めたのは、戦後刑法学を牽引された団藤重光先生の説には"東洋哲学"的な発想が根底にあると感じたからです。そのことは団藤先生の自伝「わが心の旅路」(赤枠)を拝読すると、良くわかるエピソードが掲載されています。

 

学者の考え方を理解した上で基本書を読むと、より深い学説の理解に繋がるし、自己に新たな考え方が芽生えるので、こうした取り組みは継続していきたいと思います。

 

なお、これまでは自己啓発系の中でも特に勉強法関連の書籍を読書することが非常に多かったですが、この機会にこれらの書籍と決別することにしました。

 

その理由は、資格試験の勉強法は結局のところ、私が大学受験までに習得した勉強法で必要十分と感じたからです。社会人になってその勉強法をすっかり失念し"他所行き"の方法で資格試験の受験勉強を始めましたが、勉強法の師匠・山田斉明先生の下でかつての勉強法を蘇らせることができ(新しい方法論を学んだわけではありません)、その蘇生した方法論がここまでの資格試験一発合格の原動力となっています。

 

すなわち、資格試験では最早習得すべき方法論はないと考えており、それが勉強法関連の書籍と決別した主な理由です。

 

今回は話の脱線も多く、少し長い記事になってしまいましたが、新たな道(経営者の道)を含む4つの道を成就させるため、今後も弛まない努力を重ねていきたいと思います!