【新型コロナウイルス感染症(COVID-19)についての情報】
みなさん、こんにちは。
転載コラム第4弾は「複数の猫ちゃんと暮らす」です。
すでに猫ちゃんと暮らしている方で、新たに猫ちゃんを迎えようとしている方は、ぜひ読んでください。
今回は多頭飼育についての注意点などをまとめました。
1,猫の相性
性別や世代によって、比較的仲良くなりやすい組み合わせや注意が必要な組み合わせがあります。
【子猫同士】
比較的問題は起こりにくいでしょう。
【シニア猫と子猫】
注意が必要!
遊びたい子猫に対して、シニア猫がストレスを感じてしまうことも。
【メス同士】
比較的問題は起こりにくいでしょう。
【オスとメス】
注意が必要!
無計画な繁殖を避けるために、去勢避妊は必須です。
【オス同士】
注意が必要!
縄張り意識が強く、ケンカになってしまうことも。
簡単にまとめると、このような感じになります。ただし、猫ちゃんそれぞれ性格が違いますので、この表に当てはまらないケースももちろんあります。
2,新しい猫ちゃんが来る前に
①休憩場所を用意する
高さの異なる台を複数箇所用意してあげましょう。もちろん、市販のキャットタワーでも大丈夫です。猫ちゃんのソーシャルディスタンスは2mと言われていて、お互いの距離をとりつつ休憩できるのが理想です。
新入り猫さんが慣れるまで入っていてもらうキャットケージがあると良いです。
②トイレを用意する
トイレが足りないと、我慢して体調を崩してしまうこともあります。猫ちゃんが快適な暮らしを送れるように、頭数+1の猫トイレを用意してあげましょう。
③導線を確保する
トイレの数を増やしても、仲の良くない猫が道を塞ぐように座っていると、トイレを我慢してしまうことがあります。トイレやご飯は、他の通路からもたどり着けるような場所に設置するのがポイントです。動線を複数確保してあげましょう。
④避難について備える
災害時等で避難が必要になった場合、仲の良い子同士なら大きめのクレートでも大丈夫ですが、できれば頭数分用意しておいた方が良いでしょう。猫ちゃんの数が増えると、避難時に持ち出す物資も増えます。避難グッズについても見直しておきましょう。
3,健康面での注意
健康を管理するうえで、ご飯のあげ方がとても重要になってきます。他の猫ちゃんのご飯を横取りしたりすることで、栄養が偏るだけでなく、猫同士のトラブルにつながることもあるので注意が必要です。
別の部屋でご飯をあげたり、高さの違う台で逆方向に向かせながら食べさせたり、相手のご飯が目に入らないような工夫をすると良いでしょう。また、ご飯を食べるのが遅い順にあげて、食べるのが早い猫ちゃんが遅い猫ちゃんの邪魔をしないようにするのも大切です。
それぞれの猫ちゃんが、きちんと必要な量のご飯を食べられているのかを確認することや、トイレの回数や排泄の状態をそれぞれチェックする必要があります。
4,仲良しになってもらうポイント
新たに猫ちゃんをお迎えした場合、先住猫さんを優先することが重要です。
基本的に初対面の猫ちゃん同士は警戒します。中には大声で鳴いたり、威嚇をしたりすることもあるので、焦らずゆっくり猫ちゃんのペースに合わせて慣らしてあげてください。
①先住猫さんに新入り猫さんの存在を教える
新入り猫さんをキャリーバッグ等に入れた状態で、先住猫さんにその存在を知らせます。
この段階では、できれば先住猫さんと新入り猫さんは別の部屋で暮らしてもらったほうが良いでしょう。
最初から同じ部屋で暮らす場合は、新入り猫さんにはケージに入ってもらいます。この場合、ケージに布などをかけて、お互い見えないようにしておきます。
②直接触れる機会を作る
お互いニオイを嗅いで、威嚇をしないようになったら直接触れる機会を作ります。このときも急に取っ組み合いになることもあるので、少しずつ進めてください。
この段階では、まだ人の目の届かない場所で触れあうことは避けましょう。
③猫ちゃん同士を見守る
様子を見ながら、部屋の中で自由に過ごしてもらいましょう。
先住猫さんと新入り猫さん、それぞれがリラックスできる場所できる場所がないと、猫ちゃん同士の関係がうまくいかず、お互いにストレスがかかってしまうこともあります。
新入り猫さんには、専用のケージなどのいつでも逃げられる場所を用意しておいてあげましょう。
④ケンカが起きてしまったら
ケンカしているように見えても、じゃれ合っているだけの場合もあります。必要以上に人が介入すると、仲良くなるまでの時間が延びてしまうこともあります。どちらかが降参して追い詰められるまでは猫ちゃん同士に任せてあげてください。
頻繁にケンカをしてしまうなど、どうしても仲良くならないときは部屋を分けるなど隔離することも必要です。
猫ちゃんは自分だけの空間が必要な動物です。安息の地を得ることでケンカがなくなるというケースもあるようです。
猫ちゃんが増えるということは、動物病院にかかる費用は猫ちゃんの数だけかさんでいきますし、食費や猫砂などの消耗品代も増えます。
また、当然ですがトイレのお掃除やブラッシングなどのお手入れ、個体ごとの健康管理など、いろいろと注意することが増え、その分責任も重くなるのが猫の多頭飼いです。
「やっぱり途中で飼えなくなった」というようなことは絶対に許されません。
ポイントをしっかり押さえれば、猫ちゃんにとってもご主人にとっても今以上に楽しい毎日が待っているはずです。
飼い主としての責任を果たしつつ、新しい家族と一緒に素敵な毎日を送ってください。