国に900店舗展開する、
ベビー・子ども用品専門店の西松屋
という会社をご存じですか?

 

私の実家ちかくにも、大型の店舗があり、
うさぎのロゴで親しまれています。

 

この会社から、近年いくつものヒット商品が
生まれているそうです。

 

ベビーカー、ストレッチ服、傘、おもちゃなど、
子どもにもママにも大人気。

そのヒット商品を開発しているのが、
電気メーカーをリストラ退職した技術者たち
だというのです。

 

かつて、パナソニックやソニー、シャープなどで、
ロボットやオーディオ製品、電化製品などを
研究していた人が、西松屋で商品開発を
おこなっています。

 

 

のニュースは、東洋経済に掲載されていたのですが、
そこには、人材採用のイノベーションというのか、

西松屋社長の独自の発想が称えられる
内容になっていました。

 

西松屋はヒット商品のおかげで、
順調に利益を上げている。

リストラ組の技術者たちも、
新しい職を得て、楽しんで仕事をしている。

 

いわゆる適材適所の人材活用というか、
戦略勝ちというか、

西松屋社長は、今後もこの方針を拡大させる
と意欲を語っていました。

 

 

なるほど……。

 

たしかに……。

 

しかし、私は少しだけ疑問を感じました。

 

 

西松屋に採用された技術者の
平均年齢が58歳だといいます。

 

この方たち、80年代、90年代の日本の
経済成長を支えてきた方々
です。

パナソニックやシャープなどの技術者といえば、
おそらく頭脳も一流。

 

当時も、次々と新商品を開発し、
日本の一大産業をけん引していたはずです。

 

この方たちの頭脳、経験は日本の財産です。

それが、いまは子ども服に向いている。

 

子ども用品市場が悪いというわけではありません。

 

ただ、少子高齢化の日本で、
子ども用品市場が今後どれだけ発展するのか。

日本の経済をけん引する
ところまで伸びるかは疑問です。

 

 

本が今後も経済成長を続け、
活気を取り戻していくためには、

 

新しい技術・商品を開発したり、
日本が抱える問題を解決する方法を
生み出さなければなりません。

 

 

そういうところに、優秀な頭脳と、
過去の経済成長で得た経験を生かしたほうが
いいのでは、と考えてしまいます。

 

 

もちろん、会社にも個人にも、
いろいろな事情があるでしょうから、
一概には言えません。

 

 

ただ、私が思うのは、
自分の能力や可能性を狭めるような選択を、
みずからするのはもったいない。

 

 

正当に自己評価し、
自分の価値をしっかりと世の中へ伝えていく。

 

そのスキルが、これからの社会では、
ますます重要になっていきます

 

 

サラリーマンでも、自営業でも同じです。

 

 

自分を安く見積もって、生活できればいいか
という基準で仕事を選んでしまう。

それは、その裏側に隠された大きな可能性を、
引き換えにしているのではないでしょうか。

 

 

これは、あくまでも私が思ったことですので、
とうぜん異なる意見もある旨、ご了承を……。

 

 

 

●東洋経済ONLINE

『西松屋、「電機リストラ組」大量採用の"信念"』

http://toyokeizai.net/articles/-/128365

 

 

それでは、また明日!