つめは、広告収入です。

あなたの出版する電子書籍のなかで、他社の商品や人を紹介することで、広告の役割を果たします。

もちろん、電子書籍は読者にとってなんらかの知識なり、情報なりを得られるというメリットがあることが大前提になります。

なので、ただ宣伝しているだけでは効果がないどころか、書籍としての出版自体が難しくなります。

しかし、あなたの発する情報のなかで、本当に役立つ人や商品などがあり、ぜひ読者の方にもおすすめしたいというものがあれば、それを紹介することができます。


たとえば、あなたがビジネス系のコンサルティングをしているとして、あなたの会社にはとても頼りになる顧問税理士がいて、しっかりと財務面を管理してくれているので、自分はマーケティングや営業など売上を増やす活動に集中できている、という場合。

その税理士がさらに顧問先を増やしたいと考えているのであれば、書籍のなかで、その方の名前や仕事ぶりを紹介するのは有意義なことでしょう。

結果として、その税理士に新しいクライアントが増えたとしたら、お礼や広告料をもらうことも可能です。

もちろん、紹介するものがなんであれ、読者にとって役に立つものでなければ、あなた自身の評判を下げるリスクがあります。

しかし、他人の紹介や口コミというのは、非常に大きな効力があるのも事実です。

それをうまく電子書籍のなかで活用していくことができれば、あなた自身の影響力や評判を高めることも可能なのです。


一点つけ加えますと、なかには電子書籍のページに他社の広告画像を添付するケースもあるようです。

この方法は、Kindleなどでの自作出版なら問題ないかもしれませんが、取次会社を通して、多くの書店に手配芯する場合、あまり得策ではありません。

というのも、見るからに広告というのは、読者に嫌悪感を与えかねませんし、書店や著者の評判を下げるおそれがあるからです。

あくまでも、「いいものなので紹介したい」というスタンスにとどめておくことをおすすめします。