アムステルダムに無事着いて、初日のトレーニングが終わり、歩いてResidence 86という、宿泊先へ。
しかし、たどり着いた先にあるのは、ペンキの入った缶があちこちに置かれた、足場の組まれた狭くて古いアパート。確かに、入り口にはResidence 86と書かれているけれど、何のサインもないし、誰もいない。大声で呼ぶけれど、誰も出てこない。
10分位して、中から出てきた女の人に聞いてみると、ここはただのアパートで、旅行者が泊まるような部屋はないとのこと。
ぎょえー。
オーナーに連絡してあげると言って、電話してくれて、15分ここで待つように言われ、彼女は去った。待っていると、ペンキまみれの服を着た50代位の男の人が自転車でやってきた。
Hiromi Tobe? と聞かれたので、Yes.というと、Follow me と言われてついていく。めっちゃ狭い、すんごく急な階段を、延々と転げ落ちそうになりながら必死でスーツケースを持って3階分上っていくと、小さなガラスドアを指してここだと言う。中に入ると、こんな小さなベッド見たことない!というくらい小さくて狭いベッドが三角屋根に挟まれるように二つ並んでいる。
(写真撮ればよかった!)
部屋にはそれだけ。
Booking.comで予約したときには、かなり高い評価で、デラックスツインルームとあり、ホテルではなく、すべての部屋に共同バストイレ、共同キッチンがついています、とあり、値段もそれなりに高かったのだ。しかし、実は、貸しているのはその部屋だけで、何と、そのペンキまみれの男の人がすぐ隣の部屋に住んでいて、その人と共同のシャワールームとキッチンだったのだ!
そんな、そんな・・・。
自分はまた仕事に戻るから9時まで戻ってこない、と言われ、こんなところには泊まれないと言うと、「なぜだ、クリーンだろう。それに、もうキャンセル可能な日程は過ぎたから、出て行ってもいいが、お金は払えない」と言って、出て行ってしまった。WIFIもあると言っていたのに、教えてもらっていない。
速攻、鍵を置いて、メモを書いて出てきた。
さてどうしよう。もう暗くなってきて、涙が出そうになる。
祈って、そうだ。さっきワークショップでラインを交換した香港のメイメイに連絡してみようと思い立つ。彼女は近くのホテルに泊まっていると言っていたから、空きがあるか聞いてみよう。
そして、彼女と連絡が取れて、彼女と同じホテルに泊まれることに。でも、混んでいるので、毎晩違うビルの違う部屋しか空きはないとのこと。
アムステルダム市街は古い建物なので、値段が高くても、階段が恐ろしく狭くて急で、もちろんエレベーターはなくて、毎日大変な思いをして、荷物を持って移動して、またフロントに行って、夕方もまたチェックインして別の建物に行くという繰り返し。5階のときはさすがにため息。シャワーもちょろちょろとしか出なくて、電気もつかなくて、それでもすごく値段が高い!
毎日、メイメイは気遣ってくれて、一緒にフロントに行ってくれたり、荷物を運ぶの助けてくれたり、スーパーに一緒に買い物に行ったり、メイメイのおかげで5日間はもっと楽しいものになった。
ワークショップが終わってから、メイメイを誘って、去年泊まった、センターから少し離れたところにあるStudent Hotelに移る。大きなツインルームで、一人でも二人でも同じ値段。超快適。電気がついて、エレベーターがあって、水がちゃんと出て、電気ポットもあって、広いロビーにフロントがあって、フレンドリーに対応してくれて、という普通のことが、どんだけ嬉しかったことか。
メイメイと、日本から持って行っていたカレーとご飯を電気ポットで温めて食べたり、彼女もクリスチャンとのことで、一緒にCome Follow Me を勉強して、新約聖書を一緒に読んで祈ったり、家族のことを話したり、彼女が帰国する前に、一緒にゴッホ美術館に行ったり、本当に本当に楽しい時間を過ごすことができた。
彼女に、私の使っている10年日記のことを話したら、是非使ってみたいというので、お礼に送るね!というと、とても喜んでくれた。
アムステルダムで会った、香港出身の「良きサマリア人」に、心から感謝している。