あれから半年経っての事。
家を出る前のママ友やご近所さん、知り合い、身内にさえ告げず「引っ越しはする事があっても校区外になると転校になるから避けてやって欲しい」と伝えてはいたもののあんなに遠くに移るとは思ってなかったので私が新しく1人暮らすのに選んだココは安易に子供達が行き来出来る事のない、そして知り合いや土地勘も無い決して自分が甘える状況でない所を敢えて選んだ。
ここで暮らして半年、ココは私にとって厳しく優しい。
今だに乗れない電車、私には全く用事がないのに人混みが嫌いなはずの私は誰も居ない1人の部屋にはいたくなくて、駅の中で行き交う人々の様子をただひたすら見てた。堪えきれなくなってその場でしゃがんで泣いた。気づいた人が「体調が悪いのか」と声をかけてくれた。
越してきてまず役所に何度も行く事になる。
まだ暑い日でそれまで通り私は半袖にサポーターをつけてない状態で役所で書類提出の為、待っていた。1人のおばさまが立って歩き始めた時小さなタオルを落として私がそれを拾い「落としましたよ」とて渡す。「あっありがとう」の次に私の左腕に順序よくある傷跡を見て顔色を変え『こんなものあるなら隠しておきなさい、恥を知りなさい」と言い放った。
ココでも書いたけどやっと仕事が決まり事前に教えてもらう日を聞きその日に向かったら菓子折りを持って「雇えなくなった」と。
それから骨折したり今のお仕事先では今だに毎日怒られて何のスキルもない上何もできない、何だったら出来るのか?と自問自答の日々。
そんなココは私を甘やかさずそしてまた家を出るまでぬるい所に居たんだと思い知らせてくれそれも含めその状況が耐えきれず出した自分の選択をまた改めて実感させてくれる。

まだ夏前に出た私は1人になり今度は初めての冬を迎える。
化粧なんてしなくなった。基礎化粧品や生活用品、季節事の用品も全てが今まで使っていたものと全てが変わりそれらを手に入れるのにもままならない。それでも私は立ってる。まだ生きてる。

子供達に冬休みにまた会える?とLINEを送る。
それとは関係ない別の要件の答えは返ってくる。
敢えて会えるか?を再度聞かない。
寂しいけど何故か安心もする。
だいたいの状況は理解としてるしでも子供達が闘ってるのも分かってる。
それでも子供達の私が居ない生活が色々あるにしろ個々思うところもあるにしろその返ってこない答えが今の現状なんだろうと勝手に安心もする。

今まで経験した事のないまだ今まで以上の寒い冬に暑い夏に季節が私を取り巻くんだろうか。

頑張れ私、頑張ろう私。