判断を終え、

行動に移したあとでも、

人は考えることをやめない。


答えは出たはずなのに、

選択は済んだはずなのに、

思考はまた、静かに動き始める。


それは、迷っているからではない。

未練があるからでもない。


人が考え続けるのは、

選択した自分と折り合いをつけるためだ。


行動は、現実を前に進める。

だが思考は、

「その現実をどう受け取るか」を調整する。


選ばなかった選択を理解し、

選んだ選択を引き受け、

変わっていく自分の輪郭を確かめる。


そのために、人は考える。


思考は、

正解を探すための道具ではない。

生き続ける自分を支えるための装置だ。


だから、

考え続けること自体は、

弱さではない。


立ち止まることでも、

逃げることでもない。


むしろそれは、

選択を終えたあとも、

自分を放棄しないという態度だ。


人は、

考え、決め、動き、

また考える。


その循環の中でしか、

自分の人生を

「自分のもの」として受け取れない。


答えは、

行動してから分かる。


だが、

意味は、

考え続けることでしか育たない。


だから人は、

それでも今日も、

考え続けるのだと思う。