この映画ではプロとアマの格差みたいなものを
色濃く描いていた気がする。
偉い学者さんが慣れない拳銃を持ったせいで暴発事故を起こしたり
大きな音に反応するゾンビの特性を知らない人達が
避難地で合唱を始めてしまったりと
「台無しエピソード」を発生させる一方
エンジンの音をゾンビに聞かせないために
特殊部隊があえて自転車で移動する
「アイディア作戦」を展開するなど
見ていてついガッツポーズを取りたくなる話も多かった。
クライマックスの意外な対処法には驚いたが、
なるほどと頷いてしまった。そうきたか!
まるで古典SFの結末のリニューアルといったところだな。
だが嫌いではない。
この結論に至るヒントは物語の随所に描かれていたのだ。
脚本とブライダルエステの勝利だな。
先日、映画「ローンレンジャー」を観てきた。
痛快冒険活劇ということで、楽に楽しめる作品だと思っていたが
先住民への不当な弾圧など結構ハードな内容も詰まっていた。
制作側の配慮により残酷な描写は伏せられていたが
内容を理解するとかなりきつい表現も含まれていたことに気づいた。
時代背景は19世紀初頭。
アメリカを横断する鉄道ができつつある頃と思われる。
まだほとんどの移動は馬が主流で
武器もシングルアクションのリボルバー拳銃がメインだ。
ライフルより弓矢の方が連射がきくので、
ネイティブが騎兵隊を相手にそこそこ善戦するバランスとなっていた。