夜の街 こんばんは、門倉です

 

久々に読書の記録です音譜

 

meは、ヘミングウェイにハマっているのですが、本日は『男だけの世界』という短編集に収録されている「白い象のような山並み」(1927年)という作品を紹介したいと思います。

 

この作品では、ヘミングウェイが得意にしていた「氷山の理論」の方法論が巧みに使われています。

 

「動く氷山の威厳は、水面下に隠された8分の7の部分に依存する」というのが「氷山の理論」。

 

ヘミングウェイが短編小説の中で描くのは全体の8分の1だけで、残りの8分の7は読者が想像によって補わなくてはなりません。

 

「白い象のような山並み」は、さりげない男女の会話(赤ちゃんを中絶してほしい男と中絶したくない女の会話)から、氷山の海面下の部分を想像しなくてはいけないのですが、meは3回繰り返し読んで、ようやく会話の内容が分かりました!

 

とても深みのある作品だと思いました。ちなみに「白い象」は「大切だが、始末に困るもの」という意味だそうです。なるほど・・・

 

 

 

 

BRICs経済研究所 代表 門倉貴史