こんばんはぁ、門倉と申します。
けふもまたハンパない蒸し暑さでしたね
けふ、meは『ねじの回転』(ヘンリー・ジェイムズ著、1898年)というホラー小説を読みました。
100年以上も前に書かれた小説ですが、めっちゃ怖かったですわ。夜じゃなくて昼間に読んでよかったぁ。あはは。
この小説は、女性の家庭教師(私)による一人称告白体の形式で書かれています。
あらすじはこんな感じです(ネタばれ注意)
主人公の「私」は古い貴族屋敷に家庭教師として赴任、そこで天使のやうな兄(マイルズ)と妹(フローラ)の面倒を見ることになります。
赴任してまもなく「私」は、お屋敷で不気味な男女を目撃します。男のほうはお屋敷の元使用人のクィント、女のほうは前任の家庭教師ジェスルです。しかも、2人とも生きてなーい
この2人は生前兄妹に悪徳を教え込んでいて、死んで幽霊になってからも彼らに憑依して思うままに操ろうとしていたのでした
悪の亡霊によって「ネジ」が幼い2人の子供の中に打ち込まれて、「ネジ」の回転が加速するにつれて、子供たちは悪の世界へとひきこまれていきます。「私」は亡霊たちと対決することで「ネジ」の回転を善い方向に変えようとします。
最後のシーンで「私」は亡霊たちを追い払うことに成功したように思えたのですが、衝撃の結末が・・・が、があん
この小説の面白さは、全編を通じてあいまいな点が多いところにあります。
よく読むと分かるとおり、邪悪な亡霊の存在を認識しているのは「私」だけで、それ以外の人は亡霊を見ていません。
亡霊が本当にいたのかどうかは読み手には最後までわからないのです。もしかすると主人公の「私」が何か心理的な問題を抱えてして、亡霊が存在しているように思い込んでいるだけかもしれません。
いろいろな解釈ができるんですよね。
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BRICs経済研究所 代表 門倉貴史