このワイヤレスヘッドホンは、とある販売店で \1,140だったので思わず購入してしまったという感じです。一見すると赤外線方式のワイヤレス・システムに見えますが(トランスミッター側のデザインが酷似しています)FM電波を使ったワイヤレス・システムです。
筆者が調べてみたところ、国内の有名メーカーでこの種のヘッドホンを販売している会社は、どうやら皆無であるようです。この製品は中国製ですが、この種の輸入品はFM電波の受信周波数帯が海外仕様であることが、実に残念です。私は大阪在住ですが、大阪のFM局では「FM大阪」ぐらいしか受信できません(後はテレビ電波の音声程度です)。周波数帯の変更方法は無いのでしょうか? できれば国内のメーカーが、日本のFM電波の受信周波数帯に対応した製品を販売してくれたらいいのに、とも思いました。
「5つの機能で音の世界を楽しむ。」というコピーがパッケージに書いてあるのですが、「FMラジオ」「ワイヤレス」「ワイヤード」「モニター機能」「ボイス・チャット」という5機能のことです。「ワイヤード」というのは、通常のケーブルでつなぐヘッドホンとしての機能です。「モニター機能」というのはトランスミッター側の内臓マイクで音を拾いFM送信する機能(すなわちワイヤレス・マイク状態です)。「ボイス・チャット」というのはトランスミッター側の内臓マイクをケーブルでパソコンにつなぎ、ヘッドホンもケーブルでパソコンにつなぐことで、パソコン用のヘッドセットの代わりに使える機能です。
パッケージを見るとわかるのですが、この製品は「FMステレオ」ではありません。「FMラジオ」という表示は「FMステレオ」であることを意味しません。トラブルの無いように、この点についてあらかじめご理解いただくとしましょう(笑)。
筆者が思うに、安価なFMトランスミッターを使ったワイヤレスシステムで、ステレオ・ハイファイ・サウンドを実現するのは、不可能に近いという理由なのではないでしょうか? FMステレオというのは、受信状態によっては不愉快なノイズがたくさん混入することがしばしば有ります。もしハイファイサウンドでのFMステレオ音声を送信したいのであれば、少し費用がかさむのかもしれません。
「赤外線方式のワイヤレス・システムを買えばいいじゃないか」というお方もいらっしゃると思いますが、送信側と受信側との間に障害物があっては使えない赤外線方式は、大画面テレビの深夜の視聴などの用途にしか向きません。
たとえモノラルでも、自室のどの部屋にいても動き回りながら絶えずBGMが聴ける状態は、捨てがたい一つの価値です! この価格でそれが実現できるのはなによりも魅力と言うべきでしょう。
デザインに関しては、この価格にしては高級感のある仕上がりだと思います。落ち着きのある密閉型ヘッドホンのデザインと変わりません。
普通のケーブルでつなぐヘッドホンとして使った場合は、当然ステレオ音声が堪能できるわけです。音質に関しては、価格相応という感じがしますが、鳴らし続ければそれなりのエージング効果が期待できることでしょう(これはあらゆるヘッドホンに関して言えます!)。
内臓マイクの音質も決して悪くないので、パソコンにつないで使うも良しですし、ワイヤレスマイク代わりにもなります。
なお、FMトランスミッターのステレオプラグは、左チャンネルのみしか聞こえていないようなので、ミキサーで左右混ぜるか、プラグの改造、あるいは変換プラグの接続が必要かもしれません。(さもなくば、音楽ソースをモノラルにしておくべきです) 私の場合はピン・プラグのほうを多用しました(ピンプラグはモノラル仕様です)。
電源はトランスミッター、ヘッドホンそれぞれに、単四電池2本が必要です。アルカリ単四電池なら百円ショップで4本手に入りますし、ニッケル水素電池を充電して使うのも良いでしょう。
使用に際しては、当然他の部屋にもFM電波は漏れるので、他人に聴かれたくない音源は「ワイヤード」にするべきでしょう。(笑)
とにかくステレオ音声にこだわらなければ、お買い得なワイヤレスヘッドホン! 深夜の自室のBGM用途などに好都合な製品と言えるでしょう!
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